6作目。今回は老人相手にSF商法を駆使する会社の支店長が殺される。犯人らしき人物を見たという目撃者はこぞって交番に貼ってある指名手配犯だという。でもなにか腑に落ちないエンマ様。そして顧客リストには怪しい人物が。エンマ様の大学の恩師。ここから行動心理学を知り尽くした二人の戦いが始まる。エンマ様に初めての強敵というわけなんだけど、それ以上に人は自分をも騙すという点。元教授、自分の過去を改ざんして偽りの人生を築き上げてた。それはより不幸で自分を罪人とすること。いつもと違い、少し悲しい方向の話かも。そんなことあるんだろうか。でもさもありなん。過去の自身の記憶は果たして事実なんだろうか。虚構なんだろうか。思い込んだらそれが自分の中では事実になりうることはわかるかも。でもこの手の小説にそれを持ち込んだら、あれえと思っちゃうよな。多分シリーズで一回しか使えない形だろうなあ。相棒の西野くん、すっかりキャバクラ刑事だな。馬鹿全開。ライバルの筒井綿貫刑事コンビがすっかりエンマ様を認めて共闘してるのも嬉しい。おもしろかった。