二作目。今回は甥のために大学病院を辞したときに、見限られた教授の父親の難手術をするというのがメインストーリー。その間に、ブラックジャックとは違う、医学とは、命とは、死に方とはということに、時には体験させ、時には哲学的物言いで、作者の持論が展開されていく。それも常に人の暖かい心にふれるような感じで。もう、この本に出てくる人、みんな大好きだ。
「君はここまで来るために、何人の患者を死なせてきた?」
「本当に大切なことはなくなる瞬間に手を握って別れの声をかけてやることではない」そしていつものようにお店でナポリタンをつくっている方がきっと安心する。
「人を救うのは、医療ではない。人なんだ。」治らない病気をかかえた人だって医者は救わなければいけない。ということ。
時々はじっくり考えたいこと。そして、医者じゃない人だって考えなければいけないことだよな。
医者は一人前になるまでに、たくさんの患者の命と、費用がかかっている。それらのコストを考えたとき、果たしてワークライフバランスなんて言ってられるのか。医者ってのは、大変だよな。稼いでも使い道ないだろうになんて、いつも思う。尊敬すべき人だよなあ。ああ、おもしろかった。華道の家元のばあちゃんからの、死後のお礼のお菓子、泣けたなあ。