今回は人の気持ちがわかってしまう能力を持つ男子大学生が主人公。どこまでも平凡で、それが尖りまくってる家族のなかではコンプレックス。自分だけのなにかがほしい主人公が気づいたのがこれ。でも、あんま超能力みたいでなくて、え、偶然というか観察に優れてるってことかななんて思う。実際、鋭い人はいるし。主人公くんがバイトする店長は元ヤンキーでパワハラというか、人を馬鹿にするみたいな感じですごくやなやつ。バイトが誰も一週間続かないってんだから。でも主人公くんは苦に思いながらもなんとか大丈夫。そこに無愛想な女の子のバイトさんが入る。彼女にも店長、ひどい扱い。でもやめない。3人は、ほんとにちょっとづつちょっとづつ心がつながっていき、それぞれのエピソードが披露され、ああ、よかったなあってお話。まあ、この作家だもんな。面白いのはわかってるけど、この嫌味な店長がみんないいところもっていった感強し。ちくしょ、嫌な奴に共感しちまうなんて。あれは大人としてだめなんだけどさ。はい、おもしろかった。