25/03/03 大門剛明 雪冤 | ptureのブログ

これで横溝正史賞をとった、いうなれば出世作ってやつらしい。舞台は京都。男女大学生が死体で発見される。男は一刺し、女は滅多刺し。容疑者としてその場から逃げた男子大学生が捕まる。裁判で判決は死刑。彼はやっていないと言う。それを信じ、目撃情報などを集めようとする元弁護士の父親。しかし情報は集まらない。早くしないと執行されてしまう。判決からもう何年も経っている。そんな時、被害者女性の妹と、死刑囚の父親に真犯人という人間から私がやったと電話。しかし、正体がわからない。真犯人を探し出すという物語。びっくりしたのは小説半ばで死刑が執行されてしまうということ。執行されてしまう話はこれまで読んだことがないぞ。ここから死刑と冤罪と言う問題がクローズアップされていく。ここで語られる。冤罪が怖いから死刑は廃止って論はたしかに変だ。そもそも冤罪自体がだめなわけで、じゃあ、無期刑なら許されるとでも?スピーディで先が読めない展開のために読むのが止まらない。話もどんどん広がっていく。そもそもの殺人の理由がまたえらく深いんだよ。後悔というのはどこまでも続くんだよな。ただプロットを読ませるのではなく、人を読ませるところがいいなあ。 
黒人霊歌いいな。フォーカスしてくれてありがとうッて感じ。おもしろかった。