副タイトルに「弱小Webマガジンの事件簿」とある。なるほど、Webマガジンってロケニューとかそういう系のやつのことか。もちろん、この作家だから一発怖いのを期待してたんだけど、ちょっと違う。公園に昔からある暗号めいた落書き。その謎解き。解読の楽しさと、暗号解読が持つ本当の理由のギャップがひでえなあ。まともな食事が一切とれないフリーライターがとある店でこれまでが嘘のように美味しくハンバーガーを食べる。怪談といえばそうかも。だけど、こんなことがあってもいいじゃないか。探偵ものの話もある。地底アイドルが探偵だけど。ドルオタの優しさ満開なのか、不気味なのか。ちょっとキチガイじみた家がでてきたり。絵画の謎をとこうとしたり。まあ、Webの記事という体裁なので、冒険的な形にはなるよな。その分、今回は怖さ感じないんだよな。でも、この本としてのクライマックス、ライターとその先輩ライターが主人公なんだけど、二人の関係の崩れていく様がお見事。もう、無理くりバッドエンドだよな。読みやすくてクオリティは高いとは思うんだけど、もうひとつインパクトほしいなあ、この作家だったら。楽しみました。