24/05/06 大門剛明 この世にひとつの本 | ptureのブログ

社長の三男が結局はあとを継ぐ。この青年をどう書きたかったんだろう。すごいやつ?いいやつ?それともボンクラ?あえて言えば清濁併せ呑むキャラって感じなんだろか。そのせいか、没頭するに至らなかった。ストーリーは印刷大会社の社長の息子が社長に、会社が援助している著名な書家が行方不明になったので探せという。また会社では3年前から不自然なことがおきていた。工場勤務者が3年の間に白血病で死んだということ。どこに行ったのか、死んだのは偶然なのかあるいはという形でストーリーが進む。息子のワトソン役として会社史上最速で窓際族となった東大卒の青年。でも窓際部署である社史編纂の知識が生きたり、社長の愛人で秘書の女性の協力とか。そして物語の重要ファクターの稀覯本はなんと手写しの源氏物語261巻。これ、稀覯本っていうのかな。色んな要素がはいってるんだけど、まとまりがイマイチで強く印象に残らなかった感じだな。楽しみました。