単身赴任のスーパーの副店長の家に魔法学校の落ちこぼれの少女がいかにもな格好のまま、ダイブしてくるところから始まる。ファンタジー?いえいえ。それだけに終わらない。いろんな要素をぶちこんできたよ。少女の純真さ、使い魔的なまるるんのまったくかわいげない態度。少しづつ魔法のスキルがあがることの喜び。人の裏切り。副店長という立場のつらさ。使い物にならない上司。家族の大切さ。自身の向上心・別れの寂しさ。読み終わったあとの余韻が素晴らしかったな。少女だけじゃない。出てくるキャラみんながそれぞれ悩んで成長していくんだよ。もう、コンテンツいっぱいいっぱいだよ。それでいてさらっと入り込んできてページをめくる手が止まらなかった。魔法少女コスチュームが着っぱなしのせいで臭いってのが笑った。結局その服は選択してしばらく使わず、最後の別れの時に正装として復活。つまり服はなんでもいいわけだ。だったらあそこまで派手でなくてもと思いながらも、これが最後と万感の思いで、泣きそうになっちまった。なんなんだ。二人が生活するアパートの一階にすむおばあちゃんが、なにかとフォローしてくれるのが好き。人も捨てたもんじゃねえ。そんなおばあちゃんへの作者からの感謝も忘れない。しっかりラストに奇跡が起きる。おばあちゃん、喜ぶだろうなあ。その姿を見たかったなあ。魔法少女は別世界からきたんだけど、そのそもそもが悲しかった。発想がすごいなあ。これは再読したい。ああ、おもしろかった!