大人の寓話って感じ。今までの話もちょっとの不思議はあったけど、今回は派手。タイムトラベルだ!過去のあることが、今ある現在となることを邪魔する場合、その過去のあることを修正することを寫眞館が望む場合に、重(じゅう)さんの動画撮影をきっかけとしてタイムスリップする。なんのこっちゃ。二回タイムスリップするんだけど、一度目は1990年だって。え、つい、この間じゃん。違うの?重さんも樹里ちゃんも生まれてない?俺就職した歳なんすけど。あー。ショックだ。二回目は昭和51年。これがまたえらく大昔のように書いてある。なんかこれもショック。セイさんが実に生き生きと動き回る。怪盗であることも二人に告げるし、その能力を持ってカジノ直前の自分の家から皿を盗み出すし。セイさんの奥さんやら義母もでてくる。みんな、いい人たちばっかりなんだよ。この作家、みんな、いい人にしちゃうんだよ。だから寓話っぽくもなってしまう。でも、それがよくて読むんだよな。ハラハラ・ドキドキはあるけど、心は削れない。ところで重さんと樹里ちゃんはこのあと、どうなるのでしょう。この作家のことだから続けば必ず結婚とするだろうけど、そこまでの過程も見たいな。タイムスリップに振り回される二人がメインで、二人の寫眞館での生活が少なめだったし。おもしろかった。