今日は狭心症の治療として、薬以外のものについて考えてみたいと思います。
まず、狭心症という病態は
心筋の酸素需要>供給
という形になっていると考えてください。
つまり、供給が足りないにしても需要が過剰にしても、いずれにしても本来であれば保たれているバランスが崩れている状態です。
狭心症での薬物療法としては主に
①心筋の酸素の消費を少なくする
②心筋への酸素の供給を多くする
この2つの治療法があります。
病態から考えたら至ってシンプルな考え方ですね。
狭心症にも色々種類があり、それによって薬の内容も多少異なります。
詳細は医師や薬剤師にお尋ね下さい。
(異型狭心症の場合はちょっとややこしいことがあります)
さて、ここからが本題です。
薬を飲むということはこの心筋の酸素のアンバランスを是正することに違いはありません。
では、そのアンバランスを産むに至った諸悪の根源を絶つためにはいったいどうすればいいのでしょうか?
おまえが悪いんや!!
って、根本をやっつけたほうがスッキリするのは間違いないですからね^^
で、その原因はというと一言で言うなれば
動脈硬化
ということになります。
動脈硬化といえば高血圧を連想される方も多いかと思います。
確かに動脈硬化と高血圧も密接な関係がありますのでそれも正しい解釈です。
最近べぇ先生が興味をもっている『血管』という長い長い管。
ただの管じゃないんですね、人間の様々な病気に大きく関係しているこの血管、大事にしないとえらいことになるんです。
動脈硬化になると、ただ血管が硬くなるんじゃなくてプラークといって脆くて壊れやすい脆弱な部分ができてきます。
そこが、何かの拍子に
ブシャ
っと破れるとそこに血栓ができます。
昔の考えでは、動脈硬化が少しずつ進展してきて、血管の内腔が徐々に狭くなり、最後には完全に詰まって心筋梗塞発症、と考えられてきました。
しかし、それが説明できない事態が多々あることがわかってきたんですね。
そこには血管の狭窄具合を診断する冠動脈造影法の進歩が密接に関係しています。
どういうことかというと・・・
冠動脈が高度に狭窄していないにもかかわらず心筋梗塞をいきなり起こす人がたくさんいることがわかったんです。
その数実に心筋梗塞の70%・・・
おいおい

ってくらい多いでしょ?
つまり、今までの考え方ではこれは説明がつかないんです。
そして新しくできたのが先ほど説明したプラークの破裂説。
粥状硬化といい、柔らかくて脆いプラークが成長し、そのプラークが破裂すると血が出るからそこに血栓ができる。
その血栓が完全に血管を閉塞したら急性心筋梗塞だし、一部分を閉塞したら不安定狭心症といいます。
これら2つをまとめて急性冠症候群(ACS)と呼ばれるようになりました。
いかん、また話が脱線してしまった・・・
今回は薬物療法以外の治療法でしたね。
今までのお話から察してほしいのですが、動脈硬化が悪さをしていることはお分かりいただけたと思います。
ということは、動脈硬化にならないようにすればそれ自身が狭心症や心筋梗塞の予防になるわけです。
でも、既に狭心症と診断されてるんですけど・・・
って方もいると思います。
そういう方でも今後の進行予防や新たな狭窄の予防の為に動脈硬化の予防はとっても大事なので必ず行いましょう。
冠危険因子という言葉があります。
この冠危険因子をもっていると動脈硬化になりやすいということです。
TOP4が
高血圧
脂質異常賞(高脂血症)
耐糖能異常(糖尿病)
喫煙
です。
1つでも当てはまる人は今後狭心症にならないように要注意!!
しっかり生活習慣を改善しこれらの是正に努めることが治療となり予防となります。
まず、やめられるものはやめる。
そう、喫煙ね。
禁煙は確実にリスクを下げることができるので、必ず!!禁煙するようにして下さい。
あとは運動です。
ふぅ、やっと運動の話ができる。笑
ここまで辿り着くのにどんだけ時間かかっとんねん

でも、ここまでの話が大事なことは紛れもない事実だからいいでしょう

ということで、内服以外の治療として声を大にして言いたいのが運動です。
次回は運動についてもう少し詳しくお話していきたいと思います。
PS
ようやくメルマガ再開できるかもしれません、また近日中にお話できればと思っております。
これからはメルマガやSNSなど旬な媒体を駆使してどんどん多くの方と交流をもち、お互いを高められることを楽しみにしています^^