私は個人的にこのジャンルにとっても興味があります。
新しいもの好きというわけではなく、単純にその可能性に期待したいからです。
今日のお話は、
運動療法が腎保護作用を有するのか?
という内容です。
すでに内部障害系の多くの疾患で運動療法の効果が確立されています。
しかし、それらは一昔前まではむしろ行わない方が良いとされていました、つまり今とは真っ向から反する考えだったのです。
心臓が悪いんだから運動はしないほうが良い
そう思われていた時代があったのです。
というより、今でも一般の方の多くはそう思っているのではないでしょうか?
気持ちはよくわかります、
なぜ心臓が悪いのに運動させられなきゃならんのだ?
って言われることも実際にありますし。
しかし、その意見に打ち勝つくらい多くのエビデンスが集約された心臓リハビリテーションという言葉は現在では広く認知されるようになってきました。
運動しちゃいかんと言われていた心疾患で運動しても良くなった
と思ってはいけません。
小さい字で見えないでしょ?笑
運動した方が良くなった
ということです。
声を大にして言いたいから、字も勝手に大きくなりました

前者と後者の違いがお分かり頂けますでしょうか?
前者の考えでは、あくまでも『やってもいい』ということ。
つまりは、
運動しても心臓が悪くなることはないですよ~
って感じです。
でも、違うんです。それは運動療法じゃなくて、ただの運動。笑
それもすっごく大事なことで、おそらく心臓リハビリの世界でも最初は
運動しても大丈夫らしいぜ!!
って感じから入っていって
運動した方がいいらしいぜ!!
ってことになったんだと思う。
そうなんです、心リハというのはやったほうがその方にプラスの効果がたくさんあるんです。
だからこそ運動療法という言葉があるんです。
運動療法、あくまでも治療のひとつなんだってことをお忘れなく。
話が少しそれましたが、腎保護作用について。
運動療法の臓器保護作用というのはちらほら話しにでてきます。
腎臓に関しては今のところ私が知る限りでは腎保護作用を示す強いエビデンスというのは存在しないと思います。
しかし、その可能性を示唆する研究はいくつもされています。
まだラットのレベルのお話ですが、運動療法を行うことでGFRや尿蛋白が改善するとする報告です。
しかし、まだその報告を否定する、つまり運動療法が腎臓に悪影響を及ぼす可能性を示唆する報告もあるので確証は得られていません。
ここでも先ほどお話したように、まずは
腎不全があっても運動したって腎臓は悪くならないらしいぜ!!
って話から進んでいくのだと思います。
少なくても、そこらへんの話は理解しやすいですね、私も臨床的にも多くの腎不全患者さんや透析患者さんを診ていて運動療法を行うことで腎機能が低下したり透析が増えたりという方は経験がないですから。
それでけでまずは十分です。
あとはわれわれが運動療法を行い、その効果を報告してデータを集積してエビデンスを構築するだけじゃないですか。
まずは運動しても害がないということがわかることがはじめの一歩です。
まだまだ不確かな分野ではありますが、今後の発展に期待がかかる内容でした。
どうやら東北大学が力を入れて研究しているようですね。
調べているとたくさんの文献がでてきます。
この考えが発展してきて、透析導入前の保存期の腎不全患者さんに運動療法を行うことで透析導入を遅らせる、あわよくば腎機能を改善する、なんてことになればなんと素敵なことでしょう。
そのためにも、早く保存期腎不全患者さんに運動療法が行える診療報酬の改定が期待されます。
腎臓リハビリテーション
まだまだ新しい分野ですが、みんなで応援したいですね^^