冠動脈狭窄 症状 | リハビリに注ぐ少々のスパイス

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臨床での疑問をもとに、色々なことを書いています。
教育にも興味があるので、少しでも多くのセラピストのためになる記事を書きたいと思っています。

今日は冠動脈狭窄の症状についてのお話です。

その前に、うちの祖母のお話ですが、ちょっといろいろあってお見舞いには行けていないのですが順調に回復しているようです。
そして、回復期病院へ転院する方向のようですね。
元々あまり歩ける方じゃなかったので、どこまでみてくれるのかわかりませんが、できるだけ病前に近い状態で帰ってきて欲しいです。

そして、その後は心臓リハビリで供給が手薄な在宅でのリハビリを僕が指導していこうと思っています。
ここ、すっごく大事な部分なのに実際に供給が非常に少ない。
なんとも切ない現実です。
いつか、私自身がその穴を埋められればと・・・

という話はさておき、今日は冠動脈のお話です。
冠動脈は安静時より頑張りやさんの血管であるということは前回の記事でお話しました。

おさらいしておくと、冠循環では心筋の酸素摂取率が70%と非常に高いんです。
他の臓器だと25%とかだから、この酸素の摂取率を上げることで酸素の需要を賄うことができるんですが、心筋ではそういう余力はありません。
つまり、率を上げられないんだから『量』で勝負ということになります。

そこに狭窄が起こると、どうなるでしょうか?
実は、安静時から頑張っている割には我慢強いんです。
最大冠血流量の80%程度まで低下しないと症状が出ないといわれています。
あっ、安静時の話ですよ。労作時はまた別です。
でも、冠動脈狭窄ってある日突然起こるものではないですよね?
だから、たいていの場合は側副血行路というものが発達してある程度はカバーしてくれるようです。
しかし、当然ながらこの側副血行というのは万全ではないので、虚血症状をきたします。

運動時は50%くらいから低下してくるとされています。
そして、70%を越えた辺りから急激に低下してきます。
これがこれが労作時狭心症と呼ばれるものです。

では、冠動脈が狭窄するとどのような症状が出るのでしょうか?
狭窄すると当然心筋が必要な酸素を与えることができなくなるので心筋虚血状態ということになりますね。

症状は有名ですね、胸が痛くなる、苦しくなるといったものです。
あとは動作時の息切れですね。
中には心不全症状が出てむくみが現れる人もいます。

患者さんはこのような症状がなるべく出ないように、自然と活動量を下げている人が多いです。
苦しくなるので、学習して自然とその動作を避けるようになる。
動かなくなるので筋肉が減り、体力も衰えていく。
そうなると、今度は運動時に効率的に酸素を利用できなくなる、つまり嫌気的代謝中心になっていく。

嫌気的代謝は乳酸が産生されやすく、乳酸は二酸化炭素を増やすので換気のドライブを引き起こし呼吸が荒くなる。
酸素の需要も増えるので心筋への負担も大きくなり、心筋は虚血状態に陥りやすくなる。

運動習慣がなくなれば血管も伸び縮みが悪くなる。
そうすると血流が増えにくい状態となりまたそれも虚血の原因となる・・・

というように、ものすごく悪循環を生じているんですよね。
だから、冠動脈狭窄の症状がどうこうということも大事だけど、それを予防・治療するにはやっぱり運動が大事なんですね。

ある程度症状がある場合はカテーテル治療などで狭窄部位を治療してから運動療法。
狭窄を治療したからはいおしまい、という時代はとっくの昔に終わっているんです。
終わっているはずなんだけど、様々な大人の事情もありそうもいっていないのが現実。
これを打破できるのは間違いなく我々PTでしょう!!

現在身体障害者手帳の障害分類で著しく増加傾向にあるのは内部障害。
当然心疾患はその代表。
今後もどんどん増えてきます。
見過ごすわけにはいきません!!

P.S.
どうやらうちの息子はアデノウィルスとやらに侵されているようです・・・
うつされないように注意しないと^^;