最近は育児が忙しいですが、それでも妻の協力もあり自身の学習も進めています。
今はまさに心臓一色、どんどん本を読んでいます。
やっぱり奥が深いですね^^
さて、今日はその中でも興味をもった心臓リハビリの歴史についてです。
ご存知の方も多いでしょうが、心大血管リハビリテーションという算定が始ったのは2006年からです。
まだ新しいんですよね、歴史が浅いんです。
では、ここまでに至る心臓リハビリの歴史はどうだったのか、ちょっとみてみましょう★
遡ることちょうど100年、1912年の記載では
急性心筋梗塞の患者は心破裂、心不全、心停止などのリスクがあるためベッド上で2ヶ月は安静にする
とされているそうです。
今では2ヶ月安静なんて考えられないですが、当時はそれが普通だったんですね。
そして1930年代後半に、急性心筋梗塞から安定期瘢痕形成までには6週間必要である、ということがMalloryという人によってわかりました。
よって、急性心筋梗塞発症後6-8週はベッド上で安静にしないといけないとされました。
しかし、1940年代後半になると、長期臥床への疑問視が増えてきました。
早期離床のさきがけとなったのが、LevineとLownらが発表した
『臥位よりも座位のほうが静脈還流量が減少し1回拍出量が減少するため、心負荷が減少する』
という考えでした。
この考えから、アームチェア療法という治療法が考案されました。
その後、座位のほうが酸素摂取量がわずかに多いためこの考えは間違っていることが分かりましたが、結果的にこれが早期離床のさきがけとなったのでした。
1952年にはNewmanらが発症後4週間後から1日2回、3-5分の歩行を開始し、これを『早期離床』と名づけました。
今からすると全然早期ではないですが、その当時としては画期的だったようです。
1960年代には臨床家の間で、早期離床は害は少なく、むしろ肺塞栓やデコンディショニングを予防することができる、という認識が広まり始めました。
この時代で急性心筋梗塞の入院期間は約3週間と短縮されました。
段階的に運動負荷を増やしていき、退院後の日常生活に向けてトレーニングを行っていくということが一般的となったそうです。
1970年代には入院期間が2週間に短縮、この頃から合併症や重症度による患者の層別化という考えが広まり、いわゆる個別的な運動処方が始ったそうです。
1980年代にかけて、さらに身体活動の進行を早めても大丈夫ということがわかり、入院期間は約10日にまで短縮。
それに伴い、入院中に十分な患者指導ができなくなってきたので、外来での心臓リハビリプログラムが始りました。
今で言うPhaseⅡ~Ⅲの心臓リハビリの原型ともいえるでしょう。
1993年には合併症のない急性心筋梗塞患者yの入院期間は6-7日にまで短縮し、包括的心臓リハビリプログラムが普及しました。
これは患者教育やカウンセリングを含んだ考えで、その中のひとつに運動療法が含まれています。
つまり、運動療法=心臓リハビリではないんですね。
さらに時代は進み2003年には合併症のない急性心筋梗塞の入院期間は3.5日にまで短縮しています。
また、重症の心筋梗塞患者でも心臓リハビリの重要性を示す報告が増え、Class1(必須)とされるようになってきました。
このように、心臓リハビリは少しずつですが着実に進化を遂げてきたんですね。
ちなみに、これは欧米の流れです。笑
日本はというと…
木村教授という久留米大学の先生が積極的運動負荷療法というのを1950年代に発表しており、これは世界的にみても先進的でした。
しかし、その後は欧米に大きく遅れをとっています。
欧米で急性心筋梗塞の入院期間が10日に短縮した1982年にようやく4週間リハビリプログラムが発表される。
欧米で入院期間が6-7日になった1996年に3週間プログラムが発表される…
これが日本の心臓リハビリが20年遅れているといわれている理由でしょう。
私もまだまだ勉強不足ですが、欧米ではきっともっと心臓リハビリが進化しているのでしょうね。
もっと勉強して欧米の最先端の情報を手に入れていきたいと思っています。
でも、こうして考えると時代の変化はすごいですね。
まだまだ変化しそうな心臓リハビリ、おもしろそうです^^