血液ガス検査は必ずチェックしましょう。
施設によってどこまで検査できるかわかりませんが、検査結果があるのに見ていないというのは問題です。
COPDだからという話ではなくなりますが、血液ガス検査では『呼吸不全』の評価が可能です。
一体何が原因で呼吸不全になっているのか。
呼吸不全とは
『呼吸機能障害のため、動脈血液ガスが異常値を示し、そのために生体が正常な機能を営むことが出来ない状態』
と定義されています。
呼吸不全では肺胞での酸素の拡散がうまくできなくなった状態です、以前に呼吸困難の記事でも似たような話をしました。
肺胞での拡散は圧の差で行われています。
呼吸不全にはⅠ型とⅡ型があります。
Ⅰ型とはPaO2(動脈血酸素分圧)の低下のみです。
具体的にはPaO2≦60Torrと決められています。
Ⅱ型の呼吸不全はPaO2≦60TorrとあわせてPaCO2>45Torrです。
つまり、酸素が少なく二酸化炭素が多い状態ですね。
先ほどもお話したように、酸素や二酸化炭素は圧の差で拡散が行われます。
圧が高いほうから低いほうへ移動するのです。
だから、肺では血液中の酸素の圧より空気中の圧が高くないと拡散がおこりません。
細かい数値は割愛しますが、組織の末梢に向かうほど圧は下がります。
下がっても組織より血液中の酸素の圧が高くないと組織に酸素が渡りませんね?
だから、Ⅰ型呼吸不全のPaO2≦60Torrを満たさないと組織に十分な酸素を与えられないってことなんです。
二酸化炭素の場合は逆です。
二酸化炭素の圧が高いとどうなるでしょう?
肺胞では二酸化炭素を外に出さなくてはいけません。
ここももちろん圧の差で行われます。
では、血液中の二酸化炭素の圧が外の圧に勝ってしまうと・・・
そう!!
二酸化炭素が出せない状態になってしまいます。
話がそれています…
動脈血液ガスを測定するには血液を採取しないといけません。
しかも、動脈血です。
毎回動脈から採決するのは大変ですので、代用します。
それがSpO2です。
これならよく聞く名前でしょう。
パルスオキシメータなどで簡単に測定可能です。
ここで重要なのが『酸素解離曲線』です。
これはPaO2とSpO2の関係を現したグラフです。
SpO2は90%以上のにしましょう
とよく言われますが、なぜだかご存知ですか??
実習生なら実習中によく突っ込まれるので覚えておいて下さい、
酸素解離曲線とはとんなグラフです。
直線ではなく、S字になっています。
そして、SpO2が90%を切ると急激にPaO2が低下していることが分かると思います。
PaO2が60Torrを切ると言うと、先ほどお話したⅠ型呼吸不全の診断基準ですね。
組織に十分な酸素が行き届かなくなり低酸素血症の状態になります。
だから、SpO2は90%以上をKeepしたいのです。
やはり、うまくまとめられず話が長くなっています。
すみません・・・
COPDでなぜSpO2が下がるのか?
もちろん病態によりますが
肺が硬くなっており十分なガス交換ができない。
肺胞が壊れているためガス交換がうまくできない。
炎症が起こっており気管が狭くなり、空気を肺胞まで送れない・・・
色々考えられます。
それぞれ対応が違ってきますよね?
そこは治療の話になったら触れましょう★
今日はこの辺にして次回はアシドーシスの話を少しして評価の話を終わらせましょう。
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