新年あけましておめでとうございます。
私が鹿児島に来て5度目のお正月を迎えました。今年もよろしくお願いします。
前回のこばなしにも登場した大学教授から、
「鹿児島に来るにあたって考えましたか?」と聞かれたので次のように答えました。
「当センターは兵庫のセンターよりも山奥にあるので、
『本当に患者さんが来てくれるのだろうか』ということを心配しました。
しかし、どんなに交通アクセスの悪い場所にあるレストランでもミシュランレストランガイドで星付きの評価をされたレストランは、予約が取れないぐらいに賑わっています。
我々もそれを目指しました。世界一の陽子線治療施設になると決めたのです」
その後の工房の話は、前回のこばなしに書きました。
第179回 アートですね
http://ameblo.jp/ptrc/entry-11969084111.html
当センターの目標の1つに、
「他の陽子線治療や重粒子線治療を行っている施設では治療を行えない(治療を行わない)、難治がんを治療すること」があります。
難治がんに挑戦することは、本当に難しいことです。
しかし、途方にくれた患者さんを救える可能性が少しでもあるのであれば、
その可能性を信じて手を差し伸べてあげることが、医療人の使命であると考えています。
そのため我々は研究と工夫を繰り返し、
その時点における世界最高水準の治療を提供できる準備を続けています。
私はこれらを「幸せな医療の提供」と名付け、ミッションとして唱えています。
治療が終わり、中国に帰国された中国人患者さんが私宛に送って下さった手紙を以下に抜粋してご紹介します。(日本語訳にしています)
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貴センターの医師、技師の専門技術、およびその精神を目の当たりにし、
来日してここで治療を行ったのは正しい判断だったと改めて強く感じました。
看護師たちのプロの医療サービスと温かい笑顔のおかげで、
私はいつも楽しい雰囲気の中で治療を受けることができました。
---------------------------------------
この言葉がセンターの全てを表していると思います。
温かい笑顔は、私が求めている『患者さんへのおもてなし』
優れた装置を使いこなすチームワーク『世界最高水準の治療技術』
それぞれに考えることができるスタッフ力、一丸となって提供する『幸せな医療』
これらが、海外の患者さんにも確実に伝わっていたことを知り、嬉しく思いました。
2015年も、『おもてなし』『世界最高水準の治療技術』をキーワードに
世界一の陽子線治療施設を目指し、毎日を楽しみながら、幸せな医療を提供してまいります。
各地で講演をしていると、様々な方と出逢います。
何度かお逢いしている方との再会もありますが、多くの方とは一期一会です。
そんな出逢いを大切にし、会話を大切にし、毎日を楽しんでいます。
先日、講演を聞いて下さっていた内科の先生と、講演後の会食で楽しくお話ししました。
その中で先生がおっしゃった、ハッとさせられた言葉があります。
「指宿の治療は、アートですね」 です。
その先生は、肺がんを専門とされています。
私が講演で話した膵がんの治療や進行肺がんの治療に、回転ガントリーを使って様々な方向から照射する治療計画画像を見て、
絵のようなあるいは彫刻のようなアートとしてそのように感じられたようです。
膵がんのような難治がんを陽子線で治療する際は、装置の特性を利用するだけでは優れた治療が行えません。
優秀な装置に加え、その装置を使いこなす熟練した医療チームが必要です。
私は、これを兵庫で院長をしている時に痛感したため、
指宿に赴任した当初から、「チーム力」を向上させることに心血を注いできました。
最近、センターを訪問して下さった大学の教授に
「センターで働く人は工房で働く職人さんのようですよ。私は素晴らしい工房作りをしています」と話をしたら、
「先生は親方だね!」と言われ、大笑いしました。
これからも親方として、優秀な装置を使いこなせる熟練工を育て、難治がん治療を可能とするチームを育くんでいきたいと考えています。
何度かお逢いしている方との再会もありますが、多くの方とは一期一会です。
そんな出逢いを大切にし、会話を大切にし、毎日を楽しんでいます。
先日、講演を聞いて下さっていた内科の先生と、講演後の会食で楽しくお話ししました。
その中で先生がおっしゃった、ハッとさせられた言葉があります。
「指宿の治療は、アートですね」 です。
その先生は、肺がんを専門とされています。
私が講演で話した膵がんの治療や進行肺がんの治療に、回転ガントリーを使って様々な方向から照射する治療計画画像を見て、
絵のようなあるいは彫刻のようなアートとしてそのように感じられたようです。
膵がんのような難治がんを陽子線で治療する際は、装置の特性を利用するだけでは優れた治療が行えません。
優秀な装置に加え、その装置を使いこなす熟練した医療チームが必要です。
私は、これを兵庫で院長をしている時に痛感したため、
指宿に赴任した当初から、「チーム力」を向上させることに心血を注いできました。
最近、センターを訪問して下さった大学の教授に
「センターで働く人は工房で働く職人さんのようですよ。私は素晴らしい工房作りをしています」と話をしたら、
「先生は親方だね!」と言われ、大笑いしました。
これからも親方として、優秀な装置を使いこなせる熟練工を育て、難治がん治療を可能とするチームを育くんでいきたいと考えています。
最近経験した信じられない話。
1)『デパートのエレベータ』
先日、デパートのエレベーターに乗っていると、ある階で止まり、三人の高校生が乗ってきました。
そのうちの一人が、他の二人に「【開】と【閉】のどちらを押したら、扉が開くのかわからない」という話をしていました。
話を聞いていると、それらの漢字が読めず、区別がつかないそうです。
…日本の将来が心配になりました。
2)『高速バスでの教訓』
数日前、講演への移動で、三宮駅前から伊丹空港行きのリムジンバスに乗りました。
私は最前列、進行方向 向かって左側の通路席に座っていました。
通路を挟んだ最前列(運転手さんの真後ろ)は優先座席になっており、おじいさんが一人で座っていました。足元には、大きな楽器のケースが置いてあります。
バスが阪神高速に乗ると、おじいさんはおもむろにiPadを取り出し、麻雀ゲームを始めました。旅慣れている余裕さが漂っています。
数分が経過したころ、突然おじいさんが後ろを振り向きそわそわし始めました。
それから運転手さんに声をかけました。「このバスにトイレはないのですか?」
運転手さんは冷静に「ありません」と回答しました。
それから5分ほど経って
「あと何分で着きますか?」「30分です」
「あかん。どこかで降ろしてもらえますか?」「ちょっと難しいです」
という会話が続きました。
せっぱつまったおじいさんの声を聞いて、運転手さんが無線で本部に現状を報告。
本部からは、緊急対応策として一度高速をおりておじいさんを降ろし、再度高速に乗って空港を目指すよう指示がありました。
大きな楽器をかついで、乗客に「すみません」と声をかけ、バスから飛び出し走っていくおじいさん。
その後ろ姿を見て、「良かったね」と心の中から声をかけました。
教訓
1)バスに乗る前にはトイレに行きましょう
2)最後まで諦めずに、必死のな形相で運転手さんにお願いしましょう
3)降りるときには、苦しそうな顔で、乗客の皆さんに挨拶しましょう
1)『デパートのエレベータ』
先日、デパートのエレベーターに乗っていると、ある階で止まり、三人の高校生が乗ってきました。
そのうちの一人が、他の二人に「【開】と【閉】のどちらを押したら、扉が開くのかわからない」という話をしていました。
話を聞いていると、それらの漢字が読めず、区別がつかないそうです。
…日本の将来が心配になりました。
2)『高速バスでの教訓』
数日前、講演への移動で、三宮駅前から伊丹空港行きのリムジンバスに乗りました。
私は最前列、進行方向 向かって左側の通路席に座っていました。
通路を挟んだ最前列(運転手さんの真後ろ)は優先座席になっており、おじいさんが一人で座っていました。足元には、大きな楽器のケースが置いてあります。
バスが阪神高速に乗ると、おじいさんはおもむろにiPadを取り出し、麻雀ゲームを始めました。旅慣れている余裕さが漂っています。
数分が経過したころ、突然おじいさんが後ろを振り向きそわそわし始めました。
それから運転手さんに声をかけました。「このバスにトイレはないのですか?」
運転手さんは冷静に「ありません」と回答しました。
それから5分ほど経って
「あと何分で着きますか?」「30分です」
「あかん。どこかで降ろしてもらえますか?」「ちょっと難しいです」
という会話が続きました。
せっぱつまったおじいさんの声を聞いて、運転手さんが無線で本部に現状を報告。
本部からは、緊急対応策として一度高速をおりておじいさんを降ろし、再度高速に乗って空港を目指すよう指示がありました。
大きな楽器をかついで、乗客に「すみません」と声をかけ、バスから飛び出し走っていくおじいさん。
その後ろ姿を見て、「良かったね」と心の中から声をかけました。
教訓
1)バスに乗る前にはトイレに行きましょう
2)最後まで諦めずに、必死のな形相で運転手さんにお願いしましょう
3)降りるときには、苦しそうな顔で、乗客の皆さんに挨拶しましょう
毎年この時期に、指宿医師会との忘年会を兼ねて指宿医療センターとの交流会を開催しています。
19時の開宴から、医師会長、医療センター院長、来賓の方の挨拶を聞いていて、指宿の特有さを再確認しました。
その特有さとは、地元医師会と医療センターとの良好な関係です。
多くの地域では、地元医師会と医療センターとの関係は上手くいっていないそうです。
しかし指宿では、医師会と医療センターがとても良い関係で繋がっています。
指宿は、街全体がおもてなしの心にあふれていることもあり、組織間の繋がりも自然とこのようになっていくように思えます。
食事半ばで、全ての参加者に一言ということで、マイクが周り始めました。
私も医師会や医療センターの方々に、当センターの患者さんが陽子線治療以外の持病などでお世話になっていることに対し、お礼の挨拶をさせていただきました。
どなたかの挨拶では
「指宿は、医師会と医療センターとの関係が上手くいっているだけではなく、
最先端の陽子線治療が受けられる粒子線治療研究センターとも良好な関係です。」
と言ってくださいました。
その言葉を聞いて、当センターは指宿に溶け込めていることを実感し、
指宿だからこそ、当センターが上手くいっているのだと再確認しました。
来賓のお一人である指宿市長は
「地域での人口減にしたがって、医療施設を利用する患者さんが減って行くのが今後の課題です。
そのために、国内外のメディカルツーリズムを医師会、医療センター、がん粒子線治療研究センターの協力で推進しましょう」
と、壮大な夢を話されました。
湯治を兼ねた医療ですね。
私は、「夢は必ず実現する」と考えています。
これから、さらに楽しくなりそうです。
19時の開宴から、医師会長、医療センター院長、来賓の方の挨拶を聞いていて、指宿の特有さを再確認しました。
その特有さとは、地元医師会と医療センターとの良好な関係です。
多くの地域では、地元医師会と医療センターとの関係は上手くいっていないそうです。
しかし指宿では、医師会と医療センターがとても良い関係で繋がっています。
指宿は、街全体がおもてなしの心にあふれていることもあり、組織間の繋がりも自然とこのようになっていくように思えます。
食事半ばで、全ての参加者に一言ということで、マイクが周り始めました。
私も医師会や医療センターの方々に、当センターの患者さんが陽子線治療以外の持病などでお世話になっていることに対し、お礼の挨拶をさせていただきました。
どなたかの挨拶では
「指宿は、医師会と医療センターとの関係が上手くいっているだけではなく、
最先端の陽子線治療が受けられる粒子線治療研究センターとも良好な関係です。」
と言ってくださいました。
その言葉を聞いて、当センターは指宿に溶け込めていることを実感し、
指宿だからこそ、当センターが上手くいっているのだと再確認しました。
来賓のお一人である指宿市長は
「地域での人口減にしたがって、医療施設を利用する患者さんが減って行くのが今後の課題です。
そのために、国内外のメディカルツーリズムを医師会、医療センター、がん粒子線治療研究センターの協力で推進しましょう」
と、壮大な夢を話されました。
湯治を兼ねた医療ですね。
私は、「夢は必ず実現する」と考えています。
これから、さらに楽しくなりそうです。
入社式を終えて半年以上が経ちました。
新入社員の大半が、就職するまでの学生時代を自由きままに過ごしていたことでしょう。
しかし一度就職すると、多くの方がスーツを着て仕事に臨むようになります。
そこでは襟を正さなければなりません。
これは「”子供の世界” から “大人の世界”に変わった」ということを意味します。
ビジネスの世界には、暗黙の掟や先輩から学ぶことがたくさんあります。
嫌なら聞かなくても良いのは、子供の世界まで。大人の世界ではそうはいきません。
会社勤めを嫌だと感じている人は、子供の世界から大人の世界に入ったことを改めて自覚し、襟を正しましょう。
素直に先輩の教えを聞く耳を持ち、ビジネスとプライベートを明確に分けましょう。
受け取ったビジネスレターにプライベートな返信をしている人や、会議中にプライベートな話を持ち込む人を見かることがあります。
会議の前後にフランクな会話をするのは構いませんが、記録や議事録として残るビジネスレターや会議中はいけません。
例えば
「台風は大変でしたね」
これはプライベートなので、ビジネスレターや会議にこの表現は不要です。
襟を正すことを常に考えていれば、それほど難しいことではありません。
心の変化は身体、特に顔に現れます。仕事に「精進」しましょう。
顔を洗うときに自分の顔をよく見て下さい。
襟を正して仕事をしている人は、自分の顔つきが大人びていることに気がつくはずです。
会社のルールは「持戒」です。
会社の中で嫌な出来事があったとしても、まずは「忍辱」しましょう。
そのうち、あなた方が頑張っている無意味だと感じていた仕事が、他の人の役に立つようになります。これを「布施」と言います。
お釈迦様の仰しゃる「六波羅蜜」という修行が、皆さんの会社にもあります。
襟を正すことが自分の人格を形成する修行と捉えてみてはいかがでしょうか。
今、会社を嫌いになりそうな方は、一度襟を正してみましょう。
それでも好きになれなければ、技術を身につけて独立しましょう。
一度きりの人生です。大切にしてください。
新入社員の大半が、就職するまでの学生時代を自由きままに過ごしていたことでしょう。
しかし一度就職すると、多くの方がスーツを着て仕事に臨むようになります。
そこでは襟を正さなければなりません。
これは「”子供の世界” から “大人の世界”に変わった」ということを意味します。
ビジネスの世界には、暗黙の掟や先輩から学ぶことがたくさんあります。
嫌なら聞かなくても良いのは、子供の世界まで。大人の世界ではそうはいきません。
会社勤めを嫌だと感じている人は、子供の世界から大人の世界に入ったことを改めて自覚し、襟を正しましょう。
素直に先輩の教えを聞く耳を持ち、ビジネスとプライベートを明確に分けましょう。
受け取ったビジネスレターにプライベートな返信をしている人や、会議中にプライベートな話を持ち込む人を見かることがあります。
会議の前後にフランクな会話をするのは構いませんが、記録や議事録として残るビジネスレターや会議中はいけません。
例えば
「台風は大変でしたね」
これはプライベートなので、ビジネスレターや会議にこの表現は不要です。
襟を正すことを常に考えていれば、それほど難しいことではありません。
心の変化は身体、特に顔に現れます。仕事に「精進」しましょう。
顔を洗うときに自分の顔をよく見て下さい。
襟を正して仕事をしている人は、自分の顔つきが大人びていることに気がつくはずです。
会社のルールは「持戒」です。
会社の中で嫌な出来事があったとしても、まずは「忍辱」しましょう。
そのうち、あなた方が頑張っている無意味だと感じていた仕事が、他の人の役に立つようになります。これを「布施」と言います。
お釈迦様の仰しゃる「六波羅蜜」という修行が、皆さんの会社にもあります。
襟を正すことが自分の人格を形成する修行と捉えてみてはいかがでしょうか。
今、会社を嫌いになりそうな方は、一度襟を正してみましょう。
それでも好きになれなければ、技術を身につけて独立しましょう。
一度きりの人生です。大切にしてください。