「屈託」を辞書で調べると、

「何かしらあることを気にしてくよくよすること」とあります。

「屈託のない子ども」などと用例が出ていますが、

自分は子どもの頃から屈託だらけだった気がします。

幼稚園の頃は、ほとんど言葉を発せず、笑わず下ばかり向いて、

お弁当も食べようとしないありさまでした。

何をそんなに悩んでいたんでしょう?

 

晴れ晴れとして屈託がない方が幸せかもしれませんが、

人生、誰しもそうはいきません。

屈託と一緒に暮らして半世紀が経つ頃から、

屈託がぼそぼそと言葉を発するようになりました。

さまざまな「くよくよ」が寄り集まって小説という形になり、

生まれて来るようになったのです。

 

勝手に思い定めたライフワークとして、

何の勝算もなく四半世紀にわたりコツコツ書き続けてきました。

その作品の一部をまた性懲りもなく、

本として出版することになりました。

 

もうすぐ本の形になって来るので、

次回、ご紹介させていただきます。