来月、94歳になる母。

以前から食事中にむせがあって、

誤嚥しそうになり、吸引のお世話になることがあった。

それが最近いっそう頻繁になって、

食事中以外でも唾液でむせることがあるという。

 

施設では朝食時に看護師さんが不在のため、

母だけ看護師さんの出勤を待ってから朝食を摂るように

配慮してくれた。

ただ、夜間だけは常時看護師さん不在のため、

唾液でむせた場合は対応ができない。

それで、

安全のためには今通院している病院に入院する選択肢も

ありますがと、ケアマネさんを通して打診があった。

 

ケアマネさんと施設側と家族の三者で話し合い、

こちらの希望を伝えた。

まだ食べる意欲旺盛で、むせるといっても毎日というほどではないとのことなので、

もうしばらく施設でお世話になりたい旨、

理解していただけた。

 

介護士の方々には大変ご苦労をかけることになるけれど、

施設でみなさんの顔を見て、声をかけてもらったり、

他の入居者の方と話したりすることで、

母は元気を保っていると思う。

いよいよ食べることが難しくなって、

介護士の方に重い負担がかかるようになれば、

入院するしかない。

 

今の施設にはもう数年お世話になっているが、

本当に丁寧に対応してもらっている。

季節ごとのお花見や夏祭り、紅葉狩り、クリスマス会、

誕生日会などの行事も催して、

写真を何枚も送ってくださる。

本当にありがたいことと、いつも感謝している。

 

母はむせた時の苦しみ(酸素濃度が80%台まで下がっているそうだ)もまったく覚えていないようで、

終始にこにこしている。

若い頃から無敵の笑顔で鳴らして来た。

このまま天国へと凱旋するのだろう。