「今日映画見に行かない?送り迎えするよ」


突然の友人の電話に感激して、

「行く行く!」


「今夜、旦那、泊まりでいないし」

と言うと、友人も

「あ、うちもいないんだ」

「え?ほんと!」

ということで、

人の旦那の不在まで何だかばかに嬉しい。


夜に仕事があるものの、

ようやく体調が上向いてきたナイスタイミングを

ねらいすましたごときお誘い。


で、映画は「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」


エディット・ピアフの名と

「愛の賛歌」という有名な曲だけは知っていたが、

それ以上特別な関心はなかった。


映画を見て、

うわあ、こんな苛烈な人生だったのか・・・

と、ピアフの短くも激しい生涯に感じ入った。


1915年パリに生まれ、幼くして両親と生き別れる。

祖母の営む娼館で娼婦たち(ティティーヌよかった)

に愛されて育つ。


後に大道芸人の父親に引き取られ、

街角で歌うようになるのがエディットの歌との出会いだった。


その後の波瀾万丈の人生で

世界的なスターとなっていくピアフ。


自由奔放で我が儘、華やかな反面、

酒とモルヒネ中毒でボロボロの身体。

恋人マルセルを失ってからは

悲哀と孤独の色合いが濃くなる。


47歳で亡くなるまで、

ガンに冒された華奢な身体(老婆のごとき衰えよう)で

身を削るように歌い続けた。

最後の場面では涙とともに

何とも言えないカタルシスを味わった。


全編を通じて、「バラ色の人生」「愛の賛歌」など

ピアフの少ししゃがれた力強く魅力的な声も楽しめた。


まだ余韻に浸っている。


友よ、ありがとう!