昨日、院内研修会で腰痛に対する講義がありました。
新たに、もしくは改めて得た気づきをアウトプットのために書いていきます。
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1.腰痛は生物・心理・社会的疼痛症候群である
腰痛は解剖学的な異常のみではなく、その機能および心理・社会的要因も影響します。
そのため、画像上の静的アライメントや実際の姿勢のみでなく、
動作機能(神経制御系および筋筋膜系)を含めて評価し
なおかつ、心理・社会的要因も評価する必要があります。
2.慢性疼痛に対しては心理・社会的要因に対する配慮も重要
Fear Avoidance Modelが参考になります。
疼痛誘発→悲観的な解釈→不安や恐怖→異常な恐怖回避・破局的思考→うつ・機能障害・廃用→疼痛誘発(再発)
疼痛に対する受け止め方について、「もう治らないんだ」「この痛みのせいでもう歩けないんだ」という訴えが聞かれたら
FABQ、PCS、SSS-8、HADSなどの質問紙評価を実施してみましょう。
心理・社会的問題が疼痛の発生や憎悪に関わっている可能性があります。
3.対象者は疼痛に対する自己評価ができていない
「この辺りが痛いんだ」というように大雑把に表現されることが多いです。
触察を進めていくことではっきりしていくパターンが多いですが
厳密に時間をかけて精査していく必要があります。
そのためにはセラピスト側の触察技術も重要になります。
例)動作時痛の場合
疼痛誘発動作の確認→疼痛部位の聴取→圧迫や摩擦刺激による確認(同じ痛み方かつ同部位)→疼痛部位の同定
4.疼痛管理には運動と教育が重要
能動的な運動とそのための管理下での教育が重要とされています。
能動的な運動のためには行動目標を立て、成功体験を積ませることが重要です。
そのために手帳やノートを使用することで効果が上がることも言われています。
私も疼痛日誌は慢性痛の対象者に試したことがありますが、改めて自己評価させると「このくらいじゃないかな」と高く見積もって申告してきますが、1週間、2週間と経過していくごとに「思ったよりも痛くない感じがしてきた」というようになりました。
このように、自己評価の習慣がついてくると、疼痛に対する判断が的確になってくる印象があります。
また姿勢や動作についてもカメラで撮影し実際に見てもらうなどで自己評価の機会を与えることができます。
自己評価の機会を与えることで、こうなるようにしていこうという意志共有ができます。
5.まとめ
対象者は退院すると日々の病院の管理を離れていきます。
対象者は退院後に自分の身体を管理できるように、入院中に教育を完了させていく必要を実感していましたが不十分な点は多く感じていました。それは対象者が受身的なリハビリテーションを行なってしまう環境だったからと思います。
対象者が能動的に運動できるように、知識と技術の向上に加え、他者の意識を変えていけるように自ら動き、環境を整えていく必要があると痛感しました。
疼痛に対しては、構造・機能・制御といった生物学的要因に加え、心理・社会的要因も含めた包括的評価・治療を、対象者が能動的に運動できるよう管理下での教育を含め、行っていくことが重要である。
ここまでと限界を作らず、対象者が地域に戻っても支援を受けながらでも、生活できるように
この講習会から得たことを通じて還元していければと思います。
(担当:PTN)
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