「こんな仕事辞めてやる!」と言いながら、
5年辞めない、10年続けた、という感じで働いてる。
同じように「もう辞める!」って言って
本当に1年やそこらで職場を転々とする人もいる。
曰く「上司や同僚に理解がない」
曰く「やりたい仕事がやれない」
で、辞めて、
次に移るが、
暫くすると、
同じ理由でまた辞めて。
この繰り返し。
身近にいる人で、
一時無理して働き続け、
身体を壊した事もあるから、
余り厳しい事は言い難いが、
仕事を続けるという事について、
書いておきたいと思う。
入りたてで
そこで何の実績もない新米が
「こうやりたい」
「あああるべきだ」
「こんな人と仕事したい」とほざいても、
させて貰える訳がない。
やりたい仕事を
理解のある上司や同僚と
一緒にやれるようになるには、
ある程度は理不尽でも
そこでの実績を積み上げていき、
ある程度のポジションや力をつける必要がある。
つまり
ある程度勤め続けないと
「やりたい仕事を」
「やりたい人と」
出来る環境は掴めない、という事。
バッターボックスが回ってくるまで待てずに
辞めてしまったら、
ヒットを打つ以前の話って事だ。
「踊る大捜査線」のいかりや長介さんの台詞みたいですが、
「やりたい事がしたかったら偉くなれ」って事も
あるのでは。
それに、
これは些か悲観的だけど、
「素晴らしい上司や同僚と共に」
「自分のやりたい仕事が出来る」
そんな職場は
理想の中にしか存在しないんじゃないか。
自分の周りを見渡しても、
不平や不満、大小の差はあれど、
それらを抱えながら働いている人が殆どだ。
「憂鬱でなければ仕事じゃない」
誰かの名言だそうだが
同感。
逆に言えば、
楽しいだけなら
それは遊びや趣味、ボランティアだ、
という事にもなろう。
苦しいからこそ
それをどうにかしていこうという
意志や知恵も生まれる。
更に云えば、
「自己実現」の為に
「理想の職場」を夢見て
フラフラ職場を渡り歩くのも、
20代の独身ならまだ許されるかも知れない。
しかし、
家族や支えるべき人がいる立場になったら、
「石に齧りついても」
「やらなきゃ仕方ない」って
働かざるを得ない、
そう腹をくくる事も必要ではないか。
そういった人達の為に
「自己犠牲」を払う、
仕事にはそんな側面も
結構大きいのではないか。
職場を移るにしても、
ここで働く事で
技能や知識、資格といったスキルを身につけ、
それを活かせる次のステージを
じっくりリサーチした上で、
機を見て転職する、
或いはヘッドハンティングして頂く、という
ステップアップならば良い。
ここは嫌だから取り敢えず辞める、
という辞め方は、
刹那的で計画性がなく、
だから同じ失敗を繰り返す。
増して、
キャリアは無く、
トシだけは取っていくのに、
単なる職場引っ越しを繰り返しても、
自分の商品価値は下がるばかり。
転職を繰り返す毎に
より劣悪な環境の職場しか
選択の余地がない、という
ステップダウン状況になりかねない。
私が人事担当で、
離職理由が
「理想の仕事が出来なかったから」
「上司や同僚の理解が得られなかったから」
「それによるストレスで体調を崩したから」
とあったら、
その人物は採用しない。
自分の職場に問題があれば、
粘り強くそういった環境を改善し、
高めるように尽力してくれる、
そんな人材ならば是非とも欲しいが、
その職場が合わないとなったら
さっさとケツをまくってしまう、
それを繰り返しているようなヒトに、
職場に入ってもらいたくないと思うのは当然だろう。
働くって大変だ。
増して、
それを続けるってなったら、
もっと大変だ。
それを本当の意味でどこまで分かってるか?
結局そこだよね。