谷崎潤一郎 旧宅 | 烏丸ママのブログ

谷崎潤一郎 旧宅

谷崎潤一郎の本を数十年ぶりに読みました。

80ページ足らずが「夢の浮橋」

その他4篇が掲載されています。

 

実はこの本以前いただいたもので、

読むことを前提にくださったのですが、

今やっと読みました。すみません。。。

この本をくださったのは、旧谷崎潤一郎邸を所有されている

日新電機さんでした。

こちらの迎賓館として使われています。

谷崎潤一郎は昭和21年から31年まで京都に住まわれ、

その間だけでも6回引っ越しをされています。

その中で庭園も含めて保存されているのが、唯一石水亭です。

谷崎が住んでいたころは潺湲(せんかん)亭といいましたが、

譲るときに石村亭と名付けました。

見学させていただいた時のパンフレット



夢の浮橋より(作中では五位庵と呼ばれています。)

「五位庵の場所は糺の森を西から東に横切ったところにある。

下鴨神社の社殿を左に見て、森の中の小径を少し行くと、

小川にかけた幅の狭い石の橋があって、

それを渡れば五位庵の門の前に出る。」

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庵は太い日本の杉丸太の正門を這入ると

石畳(違う漢字が使われてます。)の路次の奥に

もう一つ中門があって

路次の両側にはささやかな竹が植わっていた。

朝鮮から運んできたらしい朝鮮の官人たちの石像が二つ

相対していた。

中門は杉皮を檜肌葺きのように葺いた屋根があって、

ここの門は常に閉ざされていた。

 

谷崎潤一郎が住んでいたのは昭和31年までなので、

譲渡されて60年以上たっていますが、

見事にそのまま保存されている日新電機さんに

頭が下がります。

 

読んだ感想は

谷崎だなあ。。。

と、思いました。

昔日本文学の授業を取っていたときに

やたらと谷崎=フットフェテシズム

という言葉を刷り込まれたのですが、

やっぱり出てきました。

池の中に足をつける母。

水の中で見る母の足は外で見るより美しかった。」

 

主人公の名前も読んでニヤッとしました。

乙訓糺

乙訓は京都の古くからの地名で、糺の森の糺です。

 

先に読んでから見学したら、もっと面白かっただろうと

悔やまれます。

門の前までは行けるので、下鴨神社に行かれたら、

ちょっとのぞいてみてください。

 

訪問時のブログ貼り付けておきます。