
今年最初の宝塚『雪組』
コロナの感染が心配ですが
今年最初の宝塚に行きました。
ブロ友さんが書かれていた記事で
東京宝塚で「今や宝塚歌劇も日比谷が中心よね」と
話していた勘違いマダムたちがいたそうですが、
本拠地は宝塚です。
コロナでよけいはっきりしましたが、
自前の劇場を持っていることは強いです。
また宝塚歌劇自体が町の一部で文化です。
元市長さんの奥様は元タカラジェンヌでしたし、
町を歩いても、電車に乗ってもタカラジェンヌ。
宝塚歌劇は町の日常です。
(だから阪急電車に礼をするという不文律が生まれるんですね。)
今回は宝塚屈指の歌うまコンビの望海風斗さんと真彩希帆さんのさよなら公演
ということで久々にチケット入手難の公演となっています。
私は気づきませんでしたが、
入口に
「チケット余っていませんか
と、声をかけている人がいたね」
と、同行者が言ってました。
今回は新進気鋭の座つき作者
上田久美子さんのfffフォルティッティシモ~ 歓喜に舞え
生田大和さんのシルクロード
の二本立てです。
fff はベートーベン生誕250年を記念して作られた作品だと思いますが、
去年8月の公演予定から年を越してしまいました。
ナポレオンやゲーテをはじめ
ベートーベンの人生を彩った人たちと音楽
第九交響曲を完成させるまでを描いています。
謎の女演じる真彩さんの歌はささやく声でもよく通り、はっきり聞こえます。
しかしこの謎の女という役自体がナゾ。
「エリザベート」のトートのように、
宝塚版「風と共に去りぬ」のかげのスカーレットのように実在しない、
ベートーベンが作り上げた想像の産物。
ベートーベンに常に寄り添いはしますが
2人のきかせどころがあればと、惜しまれます。
ファントム、壬生義士伝、Once Upon a Time in America と、
立て続けに感動を与えてくれた雪組さんですが、
さよなら公演で、当たりを引くのは難しいんだなというのが正直な感想です。
たくさんの人に役を与えるという座つき作者の使命なのか、
沢山の登場人物が出てきます。
それゆえに話がごちゃごちゃした感じ。
「エリザベート」も同じようにたくさんの役がありますが、
マダムボルフだったり、自分をエリザベートと思い込んだ狂女だったり、
スポットで登場し、見せ場があるので
あまりごちゃごちゃ感がありません。
とはいえ、コロナで使えないオケボックスを演出に使ったり、
最後の歓喜の歌で盛り上がって終わるあたりは
うまくまとめてあります。
もしかして、明日海りおのさよなら公演のA Fairy Tale のように
二度三度と見ると作品のよさがみえてくるかもしれません。
(見られませんけど。)
シルクロードは主題歌もよくテンポのよい宝塚らしいショーで、
(楽曲の提供は菅野ようこさんだそうです。)
これがショーデビューとは思えない生田大和さんの作品でした。
「望海さんって男役にしては背が低いよね」
と、言うのですが、私は感じたことがありませんでした。
確かに男役としては小柄な朝美絢さんと比べると
身長差がなかった。
きっとエネルギッシュな舞台がそれを感じさせないのですね。
あまりサヨナラ公演らしくない公演でしたが
この公演で退団される望海さん、真彩さんのデュエットを
あと数作聞いていたかったです。
男前な彩凪さんもこれで見納めとは残念ですが、
今後のご活躍を期待しています。





