類くんの本を読んで | 烏丸ママのブログ

類くんの本を読んで

年末年始バタバタして

ブックレビューも書けずにいました。

モデルの栗原類君が発達障害であることを

カミングアウトして、

昨年秋に本を出版されました。

 


アマゾンで検索するとベストセラーになっているようです。

類くんと、お母さんと、主治医の先生の視線から書かれています。

類くんは当時滞在していたニューヨークで8歳のときに

発達障害と診断されます。

あちらでは親も診断を受けるそうで、

お母さんもそうだと診断されました。

(でも類くんとは別のタイプでそれが幸いしたようです。)

そして早い時期から支援を受けることができます。

日本の対応は40年くらいアメリカに比べて遅れているようで

そういう点では恵まれていたといえます。

文章からは類くんはお母さんにとても感謝していることと

真面目で、頭のいい青年であることが伝わってきます。

お母さんもまた自分の生活を大事にしながら

類くんにとって最善の道を模索してきたことが伝わります。

類くんは発達障害の特徴である、

他人の心情が理解しにくいところがあり、

映画などを見た時は、お母さんが心理描写を解説し、

年をとるにつれ、理解できるようになってきたと言います。

またスマホは発達障がい者には大変有効なツールで

記憶があいまいだったり、時間にルーズだったりする類くんは

活用しているそうです。

なので、学校で使えないということはナンセンスだと。

手書きにこだわる学校教育の遅れを指摘しています。

 

お母さんもいろんなことを考えてきておられたようで、

主治医の先生(相談できる専門家)を持つことは

支援の遅れている日本では重要なことだといいます。

むしろ学校は支援してくれるというより

戦うことのほうが多かったと。

たとえ支援してくれたとしても、

小学校から中学校に進学するなど

学校が変わると人間関係を一から構築しなければならないと。

ですから、親も子も支援してくれる専門家の有用性を訴えます。

 

お母さんが他人と比べることをしなかったことで

類くんは自分の世界が築けたと言います。

発達障害の子は脳が疲れやすく

睡眠が長く必要です。

人生の目標は目先の進学ではなく

人生の幸せです。

ですから、塾に通わせて成績を上げるより

まず睡眠

定型発達の子よりも自立が遅いから

多少の過保護は許されるのではないか

そんなメッセージを受けとりました。

 

類くんはまだ夢の途中でしょうけれど、

回りが環境を整え

恥ずかしがらずに自分の状況を伝えることで

自分の居場所をみつけることができる

そういうことを指し示してくれる本です。

一方で

発達障害の子は天才である

みたいなことを否定しています。

それはほんの一部であって

その他大勢の子はそうではない。

そういう現実も彼は語っています。

確かにそうだと思います。

 

この本を類くんと仲良しの又吉直樹氏が推薦していて

対談も載っています。

写真を見ていると、この二人雰囲気が似ていますね。

オススメの一冊です。