冷泉家 | 烏丸ママのブログ

冷泉家

昨日の日経新聞夕刊に冷泉家の当主(婿養子)夫人が載っていました。

冷泉家は京都御所のすぐ北側にあり、

今は同志社大学の狭間に位置しています。

同志社女子大学には二条家の跡地という碑があり、

このあたりは明治維新までは公家屋敷の並ぶところでした。

明治維新の東京遷都で、

公家たちも東京に移り住み(虎屋など関係各所も)

政府の要職につきましたが

冷泉家は代々和歌を家業とし、

多くの文書を保管している関係から、京都に残りました。

 

冷泉貴美子さんはとにかく古い家がイヤだったそうです。

維持費や固定資産税など大きな費用がかかり、

バブル期には費用の負担も増え

困り果てていたそうです。

税務署の人からは

「税金も払えないのに、こんな大きな家を持って」

と、言われたそうです。

古い家を負担に思い、出て行きたい気持ちがつのり

フランスに旅立ちました。

すると、フランスは古いものを大事にする国で

外から日本を見ることができたのです。

1980年

お隣の同志社大学に売る話も出たそうです。

今では考えられない話ですね。

いまや二つとない公家屋敷なのに。。。

どうせなら、

壊す前に公開しようということで、自治体関係者に公開しました。

すると、蔵から藤原定家筆の古今和歌集など

多くの貴重な文書が発見されました。

これを期に多くの実業家や企業が出資し、

時雨文庫として、財団法人が発足しました。

そして、文化財を守る決心をしたそうです。

 

普段は閉じられている冷泉家の門ですが、

御霊神社の神輿を迎えるために開いています。

こうして引いて撮ると、

同志社大学に囲まれているのがわかります。

もしかすると、同志社大学の一部となっていたかもしれない屋敷が

保存されることになり、よかったです。

自分が住んでいるとその価値が見えなくなるのですね。

冷泉家ほどの文化財ではありませんが、

りっぱな町家が惜しげもなく取り壊されています。

 

冷泉家は、古文化協会主催で、短い期間ですが、

毎年特別公開されています。