美輪さん
日経新聞に作曲編曲家の服部克久さんが、『私の履歴書』を連載されています。
歌い手が自分のした編曲にどう反応してくれるかが、編曲者の楽しみで、
反応できる歌手に一目を置くことになるそうです。
その反応に鳥肌がたったのが、山口百恵さんだったそうです。
シャンソンのようにストーリー性のあるイントロをつけると、
自然と芝居が始まるそうです。
サウンドを変えると、彼女の色も変わる。そんな歌い手だったそうです。
歌の上手い歌手という印象はありませんでしたが、
プロが感心するくらいですから、
百恵さんはやはりスーパースターだったのですね。
それで思ったのが、美輪明宏さん。
実は先日美輪さんのコンサートに行きました。
どういういきさつで作られたのか解説が入ります。
一曲一曲が一つの芝居なのです。
所作もお年(失礼)とは思えない美しさ。
話す声はいつもの美輪さんですが、
歌うとマイクがなくても響くような深みと声量のある声。
こんな歌声を聴くのはプロの中でも久々です。
有名なヨイトマケの唄
炭鉱で煤まみれの炭鉱夫たちを前にして、
きらびやかで、そぐわない自分がいました。
それにふさわしい唄として、
同級生親子をモデルに作ったそうです。
また苦しい時代に慰問に訪れた施設
体の不自由な子の考えていることが、
伝わってきたそうです。
あなたのつらいことなんて、何よ。
私なんかトイレに行くのも介助が必要なのよ、
と。
自分の悩みなどなんてちっぽけなものか
と、思ったそうです。
そういう時代を経て、今の美輪さんは存在するのですね。
ヨイトマケの唄のほかにも、
ストーリー性のある素敵な歌がたくさんありました。
唄だけでなく、トークも楽しませていただきました。
