アール・ブリュット | 烏丸ママのブログ

アール・ブリュット

アール・ブリュットとは、フランスの画家ジャン・デユビュッフェが
考案した言葉で、
美術の専門的な教育を受けていない人が、
伝統や流行などに左右されずに
自身の内側から湧きあがる衝動のまま表現した芸術
昨日の朝のNHKニュースの関西ローカルでやっていました。
滋賀県ではアール・ブリュトの推進を行っているそうです。

中でも知的障害を持つ人の作品がすばらしく
紹介されていました。
もともと滋賀県では、知的障碍者の授産所で
信楽焼を作っていたそうです。
知的障碍者施設の寮長もしていた吉永さんの指導のもと
多くの人が作品に取り組む様子が紹介されていました。
その作品に取り組む様子は、
とても知的障碍者だとは思えず、
一心不乱に作品に打ちこむ芸術家の姿です。
それをニコニコみつめる吉永先生は
まるで仏様のようです。
その中から生まれてくる作品は岡本太郎のようです。



知的障碍者と呼ばれる人たちと岡本太郎の
共通点を見るような気がしました。
邪気がない。
土の中から何かを取り出すかのように
作品を作り上げるようすがわかります。

吉永先生を検索していたら、
対談が出てきました。http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2006dir/n2671dir/n2671_01.htm
これまた興味深いことでした。
戦後間もない頃
15歳以上が対象の知的障碍者施設が開設されると
類似施設がないため全国から若者が集まってきました。
しかし、集団生活に慣れず、暴れる子が多い。
その中に泥に飛び込む子がいて、
体に泥を塗りたくると落ち着くのだそうです。
土には落ち着かせる力があるのでしょうか。
そう思った施設側はすぐに粘土室を作りました。
当時の指導というのは、いかに健常者に近づくよう
訓練することでしたが、
そのやり方に疑問を持っていたこの施設では
自由にやらせてみたそうです。

粘土は子どもたちの力を引き出すための非常によい媒体でした。彼らは自発的な力を発揮しうる,能力が劣っているのではなく,何かわれわれとは違う世界を持っているということに,気づかせてくれたのです。
たしかに当時としては画期的なことで,子どもから出てくるものを待つという指導姿勢は,まわりからはげしい非難を浴びたものです。そして,ずいぶん長い 間,理解されずにきました。ただ,一麦寮へよく来ていた陶芸家の八木一夫先生は「干渉しない,誘導しない,すべてを子どもに委ねる」という方針に同感し, 関心を持ち続けてくださいました。 」


一般の子どもたちの教育に通じるところがありますね。
(できていないけど)

機会があれば、アール・ブリュットの展覧会に参りたいと思います。
滋賀県では常設展もあるそうです。