阿闍梨さんのことを書いたので。。。 | 烏丸ママのブログ

阿闍梨さんのことを書いたので。。。

阿闍梨さんのことを書いたので、
この方の本を読んでみた。
この世に命を授かりもうして (幻冬舎ルネッサンス新書 さ-5-1)/幻冬舎ルネッサンス
¥905
Amazon.co.jp
千日回峰行を二回満行された故酒井雄哉大阿闍梨さん。
インタビューを書籍化したものです。
インタビューがおこなわれたのが、2013年9月上旬で
お亡くなりになったのが、9月23日(ノ゚ο゚)ノ
酒井大阿闍梨さんらしい逝き方だなと思いました。
思いがけずガンになられました。
わし、先生の言う余命をもうすぎとるらしい
だから、今日こうしておられるのも儲けもんだ。
こうして声が出せること
笑っておられること、
ほんとに儲けもんだと思うよ。」

二回千日回峰行をされたのは、
歴史の上で(焼き討ち以降)三人だけだそうです。
その上二回目は最年長の還暦をすぎてから。
僕は《苦》という字を《楽》にとりかえちゃうの。
どんな《苦》が来ても、この中にも《楽》があるって、考える。

何でもそうじゃない。
仕事にしたって、勉強にしたって、
「苦しいな」「つらいな」って、思っていたら、やる気がおきない。
得意じゃなくても、何か少しでも楽しめることをみつけると、
積極的にやれるでしょ。
どんなことも、
ちょっとした《楽》を探すことをできるもんだよ
。」

今介護にかかわっている人も多いと思います。
長い人生に何度も病院にかかりますが、
亡くなる二年間で生涯の医療費のほとんどを費やすそうです。
義父母の最期を見ていて、一番思ったのは、QOL(生活の質)です。
鼻注や胃ろうなどの延命治療を受けて
命永らえるのがいいことなのか。
家族にしたら、どんなことをしても生きていて欲しい。
でもそれは本人の願うことなのかと、思いました。
酒井大阿闍梨さんはこう言っています。
「そりゃ(本人のために)ならないな。
かえって両方とも苦しみの中に沈んでいくんじゃないの。
看ているほうは疲れるし、
病人は病人なりに《もういい加減にして下さいよ》と、
思っているはずだよ。」
「素人考えだけど、治るんだったらやってもらえばいい。
だけど、治る自信がないんだったらもう。。。
治るようだったら、
機械なんかもどこかでとっちゃうことができるはず。」 

余命宣告を受けた酒井さんだからこそ
説得力がありますね。

ところで、前回 千日回って書いたのですが、
峰と峯の違いについても触れられていました。
峯のほうが、けわしい山なのだそうです。
だから大峯山は千日回峯で、
比叡山はそれほど高くないので千日回峰なのだそうです。

インタビュー形式なので、たいへん読みやすいです。
それでいて今私たちが知りたいようなことが
ちりばめられています。

帯には、高倉健さん、瀬戸内寂聴さんの推薦文があります。