ゆっきょさん | 烏丸ママのブログ

ゆっきょさん

子供のころ ゆっきょさんがこわかった。
ゆっきょさんというのは、
近所にいた当時40か50代のおじさんで、
知的障害のある人だった。
たぶん、ユキオというのが本名だったのだろう。
びっこをひきながら歩いていて、
癲癇の発作を起こして倒れていることもあった。
私は当時幼稚園児か小学校に入ったころで、
いっしょに遊んでいたみちこちゃんと
ゆっきょさんが来ると逃げた。
何でこわかったのかわからない。
おそらく子供を見るとからかったりしたのかもしれない。
怖がりやのみちこちゃんは
「ゆっきょさんが来た」
と、血相を変えて逃げた。
でも
ゆっきょさんを子供のときから知る大人たちは
「ゆっきょさん、ゆっきょさん」
と、かわいがっていた。

しゃべれないおじさんもいた。
おじさんはしゃべれないのだけれど、
祖母はそのおじさんと話をしていた。
どうしてコミュニケーションをとっていたのか
今でも謎だ。

今心理学系の本を読んでいたら、
まわりの人がみんな発達障害に思えてくる。
科学が発達して、脳の機能障害などはよくわかってきた。
原因がわかり、訓練の仕方もわかってきた。
グローバルデザインになり、
段差がなくなり、整備されてきた。

その一方で昔のほうが
鷹揚でありのままに個性をとらえ、
社会で見守ってきた気もする。
「この人はこんな人や」
と、とらえてきたのが
「この人はxxだから」
とかえって差別的になってきたかもしれない。