カウンセリング | 烏丸ママのブログ

カウンセリング

河合隼雄先生の本の備忘録最終回です。

昨日の記事を書いていて思いましたが、
昔の家は本当に人の出入りが多かった。
隣近所の人がよくやってきたり、
親戚の集まりも多かった。
ややこしいお付き合いもあっただろうけれど、
そういう人たちや長老やらお局様がカウンセラーの役割を果たしていたのかな。


河合先生がカウンセリングを始めたころは、
お金をとって話を聞いてもらうなどという発想がないため
無料だったそうです。
それでも日本人の心情として、
お世話になっている先生に物を持ってくる。
ヨーロッパの人にその話をするとビックリされたそうです。
向こうは契約社会ですから。
ご自身は学生でお金がないので1ドルでカウンセリングを受けたそうです。
それでは申し訳ないので、プレゼントを持っていくと
「これはそういう契約だから」と、断られたそうです。

日本人の浪花節は通じないんですね。
フランス語ガイドをしているお友達が
「ボランティアだとすごく感謝してもらえるけど、
お金を貰うと向こうはものすごく高飛車で強気だから
もうボランティアガイドでいいわ」
と、言ったのを思い出しました。

話がとびましたが、
そういう相談相手のいない現代人は
カウンセリングルームに行くわけです。
桐島洋子の本を高校生くらいのときに読んでいまして、
「アメリカ人は気軽に精神科に行く」
みたいなことを書いてあったでびっくりしました。
当時日本で精神科にかかるということは、偏見がありましたよね。
今は日本もそういう時代になっているわけで、
精神科医は増えているのかどうかわかりませんが、
大学の心理学部は増えました。
個人のカウンセリング室もあるのですが、
とくに京都は大学が多いので、
大学の付属カウンセリングルームがたくさんあります。
ここにあげてみますが、びっくりです。
こんなにあったんや!
京都大学大学院 心理教育相談室
京都教育大学 心理教育相談室
京都光華大学 カウンセリングセンター
京都文教大学 心理臨床センター
京都ノートルダム大学 心理臨床センター
立命館大学 心理・教育相談センター
仏教大学 臨床心理学研究センター
京都学園大学桂センター 心理教育相談室
京都女子大学大学院 こころの相談室
龍谷大学 臨床心理相談室
花園大学 心理カウンセリングセンター


カウンセリングルームで何をするかというと、
お話を聞いてくれるわけですね。
河合先生のところに80歳のおばあさんがやってきました。
「うちの鬼嫁をよくしてほしい」
「鬼嫁をよくすることはできませんが、
あなたの話を聞くことはできます。」
そうして、鬼嫁のお話を聞くうちに、だんだんと二人の関係が変わってくるそうです。
悪口を言っているうちに自分のことを考え直すようになる。
すると自分が変わり、嫁も変わるというわけです。

悩んでいる人は何とかしようという力をもっています。
健康な人はそれ以上変わる可能性はありません。
苦しんでいる人、悩んでいる人のほうが、むしろ立ち直る力を持っている。
家族の中で困り者のように見える人こそ改革の可能性を持っている。


まあ河合先生のようなカウンセラーにかかることができたらラッキーですが、
これだけあれば、いろんな質のカウンセラーがいるでしょうね。
でも1人で悩むくらいなら、答えを導き出す助けにはなるかもしれません。