大悲山 峰定寺
ブログネタ:あなただけのパワースポット教えて?
参加中子供を待っている間、私はあるところを目指しました。
それはさらに車で30分ほど奥に入った
大悲山 峰定寺だいひざん ぶしょうじ
1154年大峰熊野の観空上人によって開かれたお寺です。
奈良の大峰山に対して、北大峰と称され、修験道の修行場。
それゆえ昔は女人禁制だったそうです。
今も入山規制があり、雨天中止、12月から3月禁止。子供禁止。
雨が降ってきたので、無理だと思いましたが、受付で尋ねると
「まだ大丈夫。これくらいなら、山の中はぬれません」
とのこと。
山に入る人は皆修験者として、荷物も貴重品以外置いていきます。
カメラも禁止。
この門から入山します。重要文化財
別角度から
貴重品を入れる袋を掛け、杖を借りて登ります。
往復40分の道のりです。
山門をくぐり、急な石の階段をのぼっていきます。
運動不足に身は、息が上がります。
降りてこられたご夫婦以外は私1人です。
しばらく行くと、小さな梵鐘が見えてきました。
「そこで鐘を2回ついてから、お参りください」
といわれていましたので、2回つきます。
ゴーンという余韻が山々にこだまします。
邪気を祓ってくれているようです。
見上げると、本堂が・・・!
(木造入母屋造杮葺で重要文化財)
写真が撮れないので、お見せできませんが、
本堂は清水の舞台を5分の1にしたような造りです。
840年前に建造されたままのオリジナルです。
工事の担当には平清盛の棟札が確認されています。
何度か修復さたようですが、木は虫食い穴がいっぱいで、
古さのため白っぽくなっています。
靴を脱いで、本堂に上がりお参りします。
本堂も仏像も重要文化財なのですが、
外からお参りするので、仏像を拝見することはできません。
しかし、こちらは山全体が信仰の対象になっています。
山の階段はほとんど岩を削っているところから、
山が岩でできていることがわかります。
神仏の降臨される岩坐いわくらだと思いました。
それにしても、人力でしか岩を削ることができなかった時代
この階段を作った人はどのくらい手間がかかったのでしょう。
雨でつるつるすべるので、杖をつきながら
ソロリソロリと下ります。
そこに散る黄色
や赤
の紅葉の美しさときたら!雨にぬれて、一段と美しい

ガサガサっ
何

そういえば「熊出没注意」のポスターがあったけ!
まさかっ


杖をしっかり握りしめる私

私の目の前を走り抜けていったのは
2匹の

でした。よかった

無事下山
受付で荷物を受け取り、「入山証」をいただきました。
「あの手彫りの階段がすごいですね」
と、申し上げると、
「今日はそう言った人はあなたで二人目」
と、言われました。
「何百人に一人しか、階段のことを言わないわ。
本堂もさることながら、あの階段を作るのに
多くの犠牲が払われたそうです。
図面も残っていて、入念に階段を設計したことがわかります。」
ということでした。
山を下りながら、心の曇りが祓われたような気がしました。
感謝の気持ちを持って山を下りることができました。
パワースポットって力が得られるとか、他力本願な場所ではなくて
心を浄化してくれる場所のことではないでしょうか?
自然にも癒されます。
鹿ケ谷の陰謀で流刑になった俊寛僧都の家族が
都を追われ、この地で亡くなったので供養塔もあります。
ここは一応京都市左京区です。
門前にはミシュラン☆☆を獲得した美山荘があります。
11月で入山は終わりです。