久我神社

上賀茂神社の第八摂社（境外）である
久我神社をお参りさせていただきました。
摂社というのは末社より格式が高く、
会社にたとえるなら、支店より大きい支社ってところでしょうか。

大宮通りというのは長い通りで、
南は伏見区から北は北区まで伸びております。
なんで大宮通りと呼ばれるようになったかというと、
この久我神社が大宮と呼ばれ、
その前の道を大宮通りと言うようになったからです。
（今は旧大宮といわれ、大宮通というと、商店街のある通をさします。）

大徳寺の東側の道を北上し、今宮通を越えて
旧大宮通を歩きますと、古い町家が多くあり、
天満宮、貴船神社のお社があります。
北山通りを越えてさらに北に行くと、久我神社です。


ご祭神は賀茂建角身命かもたけつぬみのみことです。
上賀茂神社のご祭神賀茂別雷命の祖父にあたられます。

この神様は神武天皇東征の際、ヤタガラスに姿を変え、
熊野の国から大和の国に導いたと言われています。
後に山城国に入り、ここに居を定められたので、
賀茂社のルーツともいえます。
ヤタガラスはいまやこれで有名になりましたよね！


こちらの神社は交通安全の神様として、信仰されています。
社殿は1628年造替され、一間社流造です。
《航空安全》という額が奉納されていました。



敷地の割に社殿がこぢんまりしていますので、
シンプルな雰囲気の神社です。

交通安全・・・現在には不可欠な願い事ですね。