通級学級の先生の話 | 烏丸ママのブログ

通級学級の先生の話

通級学級の先生はもともと総合支援学校(養護学校)の先生をされたり、、地域の教育相談員などもされていたそうです。

そのときに寄せられた相談内容とは
保護者からは
 「友達とうまくいきません」
 「勉強ができません」
 「教室から出て行くようです」 
 「行きしぶりがあります」
 「家が散らかりほうだいです」など。
教師からは
 「友達とトラブルが多い子供への対応は?」
 「勉強についてこられない子への対応は?」
 「教室から飛び出してしまう子がいます。」
 「不登校の子がいます」
 「整理整頓をうまくさせるには」など。
と、保護者と先生の相談は同じような内容が多かったそうです。

 「整理整頓なんて、教育相談にもってくることでしょうか。家庭のしつけでは?」と、そこである保護者が質問しました。
すると、「こういう相談は意外と多いんです。今の子はものが多いから、整理が大変。あまり複雑にならないおかたづけボックスを作りましょうという提案をすることもありますが、ほとんどの人は話を聞いて、共感をして、こういうことですよねと相談内容の整理をすると、8割がそれで納得されてしまうようです。『お話聞いていただいただけで、肩の荷がおりました』と、おっしゃる人が多いです。」

 また通級学級に通う生徒については、発達障害の子供が対象になってきますが、希望する児童はほとんど通級教室に通うことができます。、中には発達障害の子もそうでない子もいるでしょう。発達障害だという診断を下すのは児童精神科医なのだそうですが、発達障害であるという告知をするのがまた難しい問題なのだそうです。落ち込んでしまう人が多く、子供でも「発達障害と聞いて、僕はほっとしました」と、作文に書いた子が一人だけいたそうです。

 ある精神科医が書いていましたが、日本語に発達障害と翻訳したのが間違いだと。これが周囲の偏見や誤解を生んでいると。英語のdisorderを障害と訳したそうですが、もともとの意味は「ある行動や日常生活で多少ハンディがあるもの」くらいの意味だそうです。(星野 仁彦著《発達障害に気づかない大人たち》より)