「就職先に車通勤するのに、車の保険証書が必要なんだけど、私の車の保険料って払ってくれているんだよね?」

離婚相手の車の保険料を払う元配偶者が、この世のどこにいるというのか。

ダイア君が車の所有者は自分ではないから、そんなことは知らないと伝えると、

「じゃぁ、私は無保険で車に乗っているって事?」


人に依存して生活してきた人間は、おいそれと自立することはできないのか。

自賠責はすべての自動車に加入が義務付けられていて、所有者が責任をもって加入するべきものです。


ルビーちゃんが現在所有している車は、元々ダイア君が所有者でした。
しかし、調停中に離婚の条件としてルビーちゃんに所有者を変更し、ダイア君から与えられたものです。

離婚中にさっさと所有者を変更した理由は、保険の期限が切れるというただそれだけのためです。
それに気づかなかったのでしょうか?

我利我利亡者のルビーちゃんにしてみれば、この離婚劇で唯一の失敗となった案件かもしれません。



ダイア君に弁護士がついてから離婚が成立するまで6ヶ月強、ルビーちゃんが家を出て行くのはそこからさらに2ヶ月の月日がかかりました。

調停は7回行い、9ヶ月以上です。

 

調停は夫婦間の話し合いがつかないときに、第三者を交えての話し合いをする場ですが、ルビーちゃんに限っていえば、話し合いだけでは何も決定しなかったでしょう。

ルビーちゃんは、調停員に調停の場はあなたの愚痴を聞くところではないとたしなめられたことがありました。

調停員も辟易したのか、このまま調停をしていても何も進まないので、調停を取り下げたら?という提案をダイア君にしたりもしました。


モラルハラスメント加害者の人間相手では、協議、調停に関わらず、話し合いという行為だけで問題を解決しようとするには無理があるような気がします。


弁護士をつけ、裁判も辞さないという相手に対する攻撃が決め手になったのだと思われます。


これは、ルビーちゃんはもちろん、ルビーちゃんの後ろにいる不貞相手が、裁判となってすべてが公になるという事を恐れたのではないかと思います。

ルビーちゃんの場合は、完全な有責なため裁判になれば全く勝ち目がないということ。

不貞相手の場合は、裁判になれば自分の家族等に知られる可能性が高いということ。

この二つが、ルビーちゃんが離婚拒否を翻した理由ではないでしょうか。



裁判になったら時間がかかるから、協議や調停で終わらせたいと思うのは人情です。


しかし、蓋を開けてみれば協議からルビーちゃんが家を退去した期間は1年半でした。

ルビーちゃんが引き伸ばしをしたり、何も決められなかったりした事に加え、調停のスケジュールにも問題がありました。

年末、お盆に休みがあるため、その後は常に順番待ちです。

しかも3月は人事異動で行われないので停滞します。


ダイア君の場合、ルビーちゃんの有責の証拠は腐るほどありました。

それにも関わらず、なるべく早く離婚したいために、解決金を払ったり、家財道具を渡したり、ルビーちゃんの言うとおりの条件で離婚したのです。


確かに、離婚することが一番の望みではありましたが、何故有責の人間に有利に離婚をしなくてはいけないのか?という疑問はしこりのように残ります。


調停を何回も続けた後に、裁判でさらに2年もと思うと、つい話し合いでと考えしまいます。

(親権を争わないのであれば、裁判でも1年ぐらいで終わるそうですが)

そのために、譲歩しなくてもいい譲歩をする事になりました。

ダイア君の弁護士も、ルビーちゃんに譲歩させるよりもクライアントであるダイア君に譲歩させるほうが楽だと考えたような雰囲気でもありました。


第1回調停のときに、さっさと不調にし、すぐに裁判に移行すれば、もう少し納得のいく結果になったのかもしれません。


もしくは、はったりでも裁判で決着をつけるという態度をルビーちゃんや不貞相手に誇示しておけば、また違った結果になったような気がします。


法律だ、倫理だと考えてしまいますが、交渉ごとなのですから、はったりがきく人間のほうが有利のようです。

また、あせった人間が負けるのが交渉ごとのセオリーです。


しかし、一刻も早くモラハラ加害者から逃れたいために、被害者が不利になってしまうのが現状なのです。


弁護士が出てきたことによって、おそらく不貞相手が諦め、ルビーちゃんと相談したのでしょう。

ルビーちゃんはやっと離婚する方向に考えを修正しました。


やっと自分の引き伸ばしが通じないと思い知ったわけですが、そこから全く思考が進まないのです。

自分がこうと決めたこと以外、したくないことには全く考えがまとまらないというのがルビーちゃんの思考回路のようです。


反対に、自分が決めたことは何が何でも実行しようとします。


たとえば、子どもについての対応もそうでした。

ルビーちゃんは、必ず子どもと暮らすことを決めていました。


しかし、子どもに離婚することを話すこともできない状態でした。

おそらく、子どもが父親についていくと言い出したらと思うと、怖くて話せないのでしょう。


また、いつ話したらいいのかも決められずにいました。

学業に支障をきたさないよう、また考える時間をふんだんにとれるように、長い休みに入ったときに話すのが一番だとダイア君も調停員も弁護士もそう考えていました。


しかし、ルビーちゃんは、『それでは、話した後、私と毎日家にいる事になる。顔を会わせているのが嫌だ。だから、学校があるときに話したほうがいい。子どもの気が紛れるし。』と言い出しました。


こんなところにもルビーちゃんの自分本位や、都合の悪いことは見ないという考え方が見え隠れします。


両親が離婚するという事態は、学校で友達と会えば気が紛れるようなものでしょうか?

第一、気を紛らわせてどうするというのでしょう?

子どもにとっては辛い事で、可哀想なのですが、子どもにもよく考える必要があるのです。


にもかかわらず、自分が顔を会わせているのが嫌だからという自分本位な理由を通そうとしました。


しかも、顔を会わせたくないといいますが、自分はこれから二人で暮らす事に決めているのです。

そんなことで、離婚後はどうするつもりなのでしょうか?


そんなに子どもと暮らしたいと思うなら、『お父さんと話し合って、あなたは私と一緒に暮らす事になった』と伝えればいいとダイア君が提案すると、『子どもの意志を尊重するべきだ』といいます。


確かにそれはそうです。


ダイア君に非常識な行動をとるルビーちゃんですが、そんなルビーちゃんでもやはり子どもに対しては常識があるのかと、子どもの意見は尊重するという人間らしい事もあるのかと思ったら大間違いです。


子どもが父親と暮らすといったらどうするのか?と聞くと、『お父さんと一緒に暮らすと不幸になると説得する』と言うのです。


どこが、子どもの意見を尊重しているのでしょうか?

しかし、ルビーちゃんは、これで真剣に子どもの意見を尊重していると思っています。


その上、自分が決めたとおりにならないのであれば、そこから一歩も話を進めることはありません。

これでは、周りの人間が根負けしてルビーちゃんの思うとおりにするしかありません。


そして、ルビーちゃんは思い通りになったことにより、自分の意見が正しいのだと間違った認識だけを深めていくのです。

『離婚すれば、それで終わりじゃない。それ、わかってんの?』

離婚前にルビーちゃんがダイア君に言った一言です。

離婚して極力会わないようにしても、子どもがいる以上ある程度は顔を会わせなくてはいけないという事は、誰でもわかります。

子どもが成人するまで、養育や進路の事で話し合わなくてはいけないことが何度かあるでしょう。
相手がルビーちゃんであってもそれは仕方のないことです。
その程度の話し合いをするつもりはもちろんダイア君にありましたし、常識からいってもその程度の面会だと考えたダイア君の考えはおかしいとは思えません。

しかし、ルビーちゃんの『終わりじゃない』というのは、思いもよらないものでした。

『嫌でもなんだかんだと顔をあわせることになる』
というルビーちゃんの認識が、まさか、自分が不貞相手と遊びに行く時に子どもを預けようとする場合までも指しているとは。

自分が遊びに行くのに、何故、既に他人となった人間が便宜を図ってもらえると思ったのでしょう?
離婚前はダイア君が子どもの世話をしていたから?
今まで都合よくダイア君を使えていたから?

遊びに行くのに邪魔なのがダイア君との子どもで、ダイア君も親だから面倒をみろと考えたようです。


離婚したにも関わらずまだダイア君の家に居座っていたころ、不貞相手と遊びに行くのに子どもの世話を頼んできたことがありました。(人間失格
この時は、あまりにも急なことだったので、ダイア君は『急に言われても予定がある』と断りました。

そのときに、今後家を出て行ったとしても、必ずダイア君を利用しようとするだろう、必ず自分の都合で子どもの面倒をみろと言ってくるだろうと思いましたが、まさにその通りでした。

やはり、この時に、『元妻が離婚原因になった不貞相手と遊びに行くのに元夫が便宜を図るわけがない』と、ちゃんと理由を説明して断るべきだったのでしょう。

こんなことでさえ、理由を説明しなくては判らない人間だという認識がルビーちゃんの相手をするには必要なのです。

おそらく、ルビーちゃんの中では、
前回断られたのは『急』だったから、
今回は『お金の問題』という認識でしかないでしょう。

実際は違うことのためにダイア君が断ったりクレームをつけたりしたことに気づくべきではないでしょうか?

第一、離婚原因となった不貞相手と遊ぶ為に、元夫に子どもを預けようという神経は一体どうなっているのか。
しかも、ダイア君に向かって不貞相手の言葉を伝えたのです。
ダイア君と離婚したのだから、もう気兼ねする必要はないと思っているとしたら、到底普通の神経ではありません。


離婚前、離婚後に関わらず、すべての問題は、ダイア君に向かってルビーちゃんが必要以上の『権利を行使』した事によるのではないでしょうか。

人間関係というものは、持ちつ持たれつで成り立つものです。
譲れない一線を守りつつも、思いやりをもって相手に接するべきなのです。

しかし、ルビーちゃんの行動は、いつもいつも過剰な権利の行使の一言につきます。

自分の権利を過剰に主張するのであれば、相手は権利にみあった義務を要求するか、もしくは自分の権利を守るために攻撃するか、どちらかの行動をとるのは目に見えています。

そのために、ルビーちゃんに便宜を図ろうとは思わなくなります。

しかし、ルビーちゃんはそれに全く気づこうとしません。
替わりに、ダイア君のことを思いやりがないと非難します。

それが、ルビーちゃんのブログやコメントに何度も書かれていた『夫は正しいことをすれば何をしてもいいと思っている』という言葉になってでてきているようです。

世間ではよく言われる言葉ですが、内情を知っているダイア君にしてみればこれほど失笑をかう言葉もないでしょう。
ルビーちゃんが口にしてしていい言葉では決してないのではないでしょうか?

ルビーちゃんの不貞相手は、副業で電話占いを複数開設しているようです。

電話占いとは、電話をかけてきた客に対して、電話先にいる占い師が「霊視」で占うというシステムの占いなのだそうです。
しかし、複数営業しているものの、それらのオーナーが実質は同じである事を極力隠したがっているようです。


そのために一つの会社の所在地は実際には存在しない架空の住所をウェブサイトに表記しています。

また、少し前に発売日だった10代後半から20代に人気のある雑誌に電話占いに関する3ページの記事広告のようなものがありました。
それには、ウェブサイト上で住所を偽っていない電話占いの記事が掲載されていました。

しかし、記事に掲載されていた住所は全く違っていました。


この二つの嘘は、より客をよぶための方法でしょう。

些細な嘘かもしれません。

こういう業種ではよくある事かもしれません。

しかし、会社の住所を偽るというのは、詐欺をしようと思えば簡単にできてしまう、とても危うい嘘のような気がします。

その上、これが「俺は人に生かされている。だから、自分の幸せより、人の幸せを考えている。」と人に説教した人間がやっている事なのです。


お金のためなら、少々の不誠実は仕方ないと考えているのでしょうか?

こういうことをしでかす人間がいるから、まじめに営業をしている人が貧乏くじをひき、ひいては業種全体のイメージダウンになってしまうのではないでしょうか?

一人一人がもっと倫理観とプライドをもって、暮らしていくべきではないでしょうか?



ルビーちゃんといい、不貞相手といい、なぜ言っている事とやっている事がこうも違うのでしょうか。

なぜそれを自分で疑問に思わないのでしょう?
なぜ、自分を他人より上等の人間だと思い込んで、説教ができるのでしょうか。


自分は決して間違っていない。


だから、自分に賛同しない人間は悪い。


もし自分が間違いを侵した場合は、周りにいた悪い人間のためであり、仕方ないことだ。理由を知れば、全ての人が納得するはず。


だから、自分は決して間違っていない。


二人の思考パターンは、この歪んだ無限ループに陥っている気がしてなりません。


これは、この二人にとって幸せな事なのでしょうか、それとも不幸な事なのでしょうか?