風がうたひ雲が応じ 波が鳴らすそのうたを | ☆ 俺たちにはつきがある!☆彡

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  ~ The Moon is always with us ~

 

宮沢賢治 龍と詩人

 

物語の中で高名な詩人、アルタが

見事な詩を歌ったスールダッタを

賛辞して贈った偈である。

スールダッタがどんな詩を披露したのかは、

明かされていない。しかし

この詩から鑑みても、とても見事で、

美しい詩だったのだろうと思われる。

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風がうたひ雲が応じ

波が鳴らすそのうたを

ただちにうたふスールダッタ

星がそうなら(ろ)うと思ひ

陸地がそういふ形をとろうと覚悟する

あしたの世界に叶ふべき

まこと(誠)と美との模型をつくり

 

やがては世界をこれにかなわしむる預言者、

設計者スールダッタ

 

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スールダッタは、

そのまま自然を表現したのではなく、

自分が心で感じたものを、自然と共に、(友に)、

無理なく表現したが故に、「設計者」という言葉が

使われていると思われる。

「創造者」としてもよいと思うが、

その創造は、おのずと自然の意に

背かないことが必然とされるだろう。

自然と共に、新たな世界をつくるのだ。

 

 

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新たな詩人よ
嵐から雲から光から
新たな透明なエネルギーを得て
人と地球にとるべき形を暗示せよ

 

宮沢賢治 生徒諸君に贈る

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