障害者不要論者への反駁 | ☆ 俺たちにはつきがある!☆彡

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  ~ The Moon is always with us ~

2016年7月。
日本の神奈川県で異常な、凄惨な事件が起きた。

・・・事件である。(あとで件名を)

犯人の男は、意思疎通の出来ない「障害者」は生きていても仕方ないから、
自分がターミネイト(止めをさす)してやった、と、自分の行動を正当化した。
男は、自分自身が精神が正常ではない、
いわゆる障害(心に障害物がある)者であることに気づいていない。

「どんな状態であろうと、人には尊厳がある。」

「どんな状態であろうと、理不尽にその人の人権を奪う権利は誰にもない。」

「コメンテーター」などは言う。
確かにそうなのであろうが、
結論ありきのきれいごとだけでは説得力がない。
実際、「障害者」に対して差別的な政策をとる国もあるのである。

よって、私なりに、多様な皆が共存する世界が「すべからく妥当」である理由を
書いてみたいと思う。

____


昔ある子が言った。

「子供の頃、祖母が病気がちで、
何とかしてあげたくて、医者になりたいと思うようになったんだ。」

その子は自ずから真剣に学び、やがて医者となり、
実際に祖母の症状を見て上げられるようになった。

「おばあちゃん、これからも元気でいてね。」

ふと思う。
この世界に住む、素朴な、あまり気づかれもしない優しい人が
フッと消えてしまったら、どうなるだろうかと。

我々はこの、諸行無常・諸法無我の世界にいる。
意味とか価値は関係の中で生まれ、
世界に意味はないとも言えるし、あるとも言える世界である。
世界の意味や価値は、自ずから創造していくものである。

少女は身近な家族を助けたくて、医者を志した。
彼女にとっては必然的な動機でもあり、自然な動機でもあったかもしれない。

ふと思う。
もし我々人間が、生物としての生命の維持、つまりは肉体の維持に関わる要因、
はたまた、欲にまみれた自我の拡大に関わる要因にしか価値を見出せなかったなら、と。
例えば富。自らを飾る何か。権力等々。
そのような世界では、価値は欲望を満たすものへ集中し、偏り、
世界は他者のことを自分に利するための手段としか見れないような、
そんな殺伐とした方向に向かってしまうのではないか。

言葉にしてみれば当然のことかもしれないが、改めて確認しておきたい。
この社会が回っているのは素朴に優しい人たちがいるからではないのか、ということ。

「優しさとは価値である」

私は優しさこそが価値であると思っている。

例えば、ある弱い立場の人を助ける社会と、助けない社会、
どちらが繁栄する方向に向かうと思うだろうか。
また、あなたはどちらの世界に住みたいと思うだろうか。

例に挙げた少女のような、自然な優しさが存在する、
お互いを思いやり、助け合う世界でこそ、より多くの価値が見い出され、発明され、
反映され、幸福な世界が広がるのではないか。

私は思う。
シンプルな思いやりや、優しい気遣いが、多くの価値を生み出す、
創造性の源泉になっているのだと。

その優しさは関係性の中で生まれた我々が、素地として持っているものである。
しかしながら、ともすると私たちは優しさを忘れることがある。
つい自分かわいさに、相手を攻撃的な言葉を投げつけてしまうことがある。

そう思えば、優しさを思い出させてくれる誰かの存在は
ありがたくも感じられないだろうか。

私はある時、社会的に弱い立場の人というのは、もしかしたら
我々が優しさを忘れないように、
ある一定の割合で存在してくれているのではないか、とすら
考えたことがある。

例えば、赤ちゃんが無力な弱く、しかし愛らしい状態で生まれてきてくれているのは、
私たちにやさしさのレッスンをしてくれているからではないのか。
優しさという純粋なエネルギーをくれているのではないのか。と。


世界で何がどう影響しているかなんて、実際はよくわからない。
しかしこの世界はおかげさまの世界である。
諸法は無我で、我々も多くの縁によって生をつないでいる存在である。

太陽が地球を暖めるにちょうどよい距離にあって、
我々が心地よい四季を楽しめる環境を得ているように、
この世界は絶妙なバランスで成り立っている「おかげ様の世界」なのだから、
その自覚が少なくともあるならば、あなたが優しさを忘れていないのであれば、
多様な皆がお互いを尊重しながら生きることが、極めて妥当で世界のあり方である、
と私は思うのだ。






人に優しくするために
あなたは世界に生まれてきた

世界を信頼して生まれてきた
あの人に手を貸してあげるために

あの人は世界に生まれてきた
あなたが優しさを忘れないように

あなたが世界への信頼を失ってしまっても
変わらずあなたに接するために

あなたは世界に生まれてきた
人に優しくするために
世界を信頼して生まれてきた
あの人といっしょに