ドッヂボールで大はしゃぎ・・・できず | ☆ 俺たちにはつきがある!☆彡

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  ~ The Moon is always with us ~

 
「いいかおまえら。ボールをキャッチするときは
 衝撃を上手く逃がしながらキャッチするんだぞ。
 そして受け取ったならすぐ効き脚を引いて反撃体制に入るんだ!」

 

小学生のドッヂボールチームに熱血指導をしているヤツがいる。
かなり燃えている。
紅白帽をかぶり、ネーム入りのTシャツを着てやる気はマンマンだ。
誰かと思えば・・・お、オレじゃないか!
小学生の中に一人だけバカでかい野郎が混ざっている。

 

 

なにやら試合の本番にチームの一人が病欠し、
このままでは試合に出れないという事態になったようである。そして、

 

 

「オレが出る!」

 

 

とオレが言い出したようである。無謀にも。
誰も止めなかったのか?
場面は既に試合直前。両チームともコート中。
バレるに決まっているのに何故かバレていない!

 

 

こんなに気合が入るのは高校の部活以来だ。
ヨッシャいっちょやったるぞ!

 

 

しかし試合開始のホイッスルが鳴る直前、

 

 

「ヨシこーい!」

 

 

と大声で気合の声をあげたそのとき。
一人の審判員が半笑いで近づいてきた。

 

 

「いやいやいやいや。アンタ出れるわけないでしょ。」

 

 

・・・そりゃそうだ。