「いいかおまえら。ボールをキャッチするときは
衝撃を上手く逃がしながらキャッチするんだぞ。
そして受け取ったならすぐ効き脚を引いて反撃体制に入るんだ!」
衝撃を上手く逃がしながらキャッチするんだぞ。
そして受け取ったならすぐ効き脚を引いて反撃体制に入るんだ!」
小学生のドッヂボールチームに熱血指導をしているヤツがいる。
かなり燃えている。
紅白帽をかぶり、ネーム入りのTシャツを着てやる気はマンマンだ。
誰かと思えば・・・お、オレじゃないか!
小学生の中に一人だけバカでかい野郎が混ざっている。
かなり燃えている。
紅白帽をかぶり、ネーム入りのTシャツを着てやる気はマンマンだ。
誰かと思えば・・・お、オレじゃないか!
小学生の中に一人だけバカでかい野郎が混ざっている。
なにやら試合の本番にチームの一人が病欠し、
このままでは試合に出れないという事態になったようである。そして、
このままでは試合に出れないという事態になったようである。そして、
「オレが出る!」
とオレが言い出したようである。無謀にも。
誰も止めなかったのか?
場面は既に試合直前。両チームともコート中。
バレるに決まっているのに何故かバレていない!
誰も止めなかったのか?
場面は既に試合直前。両チームともコート中。
バレるに決まっているのに何故かバレていない!
こんなに気合が入るのは高校の部活以来だ。
ヨッシャいっちょやったるぞ!
ヨッシャいっちょやったるぞ!
しかし試合開始のホイッスルが鳴る直前、
「ヨシこーい!」
と大声で気合の声をあげたそのとき。
一人の審判員が半笑いで近づいてきた。
一人の審判員が半笑いで近づいてきた。
「いやいやいやいや。アンタ出れるわけないでしょ。」
・・・そりゃそうだ。