マイコンPICAXEとロードセル用ADコンバータHX711を使って重さを測ってみようとしています。
1.ロードセル用ADコンバータHX711のデータを読む
2.ロードセル用HX711のデータ処理を考える

今のままでもADCのデータを読んでPCにシリアル通信で送れますが,PICAXE側単独でもある程度の事ができると便利です。

そこで,ロードセルにもう少し重たいものも載せられるようにして,ロードセル出力の読取値をPICAXEでグラム換算する式を求めてみました。


1)電子はかり的なものの作製

 分銅を並べたり,もう少し重たいものも測れるように「はかり」のようなものを作ってみました。


写真を2枚のアクリル板で挟むタイプの写真立てを流用しました。上皿?が厚さ2mmと薄く,少々たわみます (^^;;;;;


2)分銅を使った計測

 無負荷から500gまで50g間隔で分銅をセットして計測し,それを5回繰り返しました。


分銅重量に対するADCの読取値(上位16bit)は前回(200gまで)同様にかなり安定していて,5回の結果分の直線が全部重なって1本に見えます(^^;;;;;;;;;。

当然,相関は0.999997で特に問題はありません。案外,といっては製造元に失礼ですが24bitデータの上位16bitとはいえ安定したリニアな出力ですね。


3)ADC読取値からグラムに換算する式を求める

 分銅の計測結果から500gまではADC読取値(ロードセル出力値)はリニアに変化していて,ADC読取値を変数にした回帰直線の式は以下になりました。

重量(g)=1.1522*ADC読取値+0.7343

この式でもっと重たいものも測れるのか,,その辺にあったグラインダーで市販の3Kgまで測れる電子秤と比較してみました。

結果は 市販はかり:2128g,ロードセル:2127.6912
これ,1g単位ならいけそうですね V(^^)


もっと重たいものをとも思ったのですが,アクリル版のねじ止め部分が割れそうなのでやめました (^^;;;;;;;;

ま,今セットしているロードセルは2Kgぐらいまでの荷重ならリニアに出力しそうということですね。



以上の結果として,上の式がずっとリニアに使えるなら,PICAXE側でも理論上のグラム換算を更に校正する手間を省いて,ダイレクトにグラム換算ができそうです。

PICAXEが苦手な小数点も桁上げして計算すれば何とかなります。

現場での現物合わせ的な空気は漂いますが(^^;;;;;;;;,,今使っているロードセルに特化した現実的な方法だとは思います。

あまりリニアでなかったら,読取値とグラム値の換算表を作って補間でもしょうかと最初は考えていました。でもだいぶ楽になりそうです(^^)