3Dプリンター:ANYCUBIC i3 MEGA でフィラメントにABS+樹脂を使ってみています。
ABS+樹脂を使ってみた その1

小さな造形物は無事できたので,造形に長時間かかる大きさのものを試してみました。

各種設定は前回を参考に以下の流れとしました。
フィラメントは同じ製品のABS+です。

1.エアコンを20度に設定して室温を暖める
2.ベース(ヒートベッド)にPitのりを一層塗る
3.プリンターのプレヒート機能で温度を上げておく
 ABSプレヒート ヘッド:240度,ベース:80度
4.ソフトのCureもABS用に設定してスライスする
 温度 ヘッド:240度,ベース:80度
 サポートあり,ブリム(Brim)あり

・今回のデータの「ワニ」は積層厚0.2mmの設定で予想造形時間は13時間20分となりました。

5.プレヒートで設定温度になったら10分ほど待つ
6. プリントスタート

プリント開始後8時間程度経過したところです。


何やら土偶か犬神家のようなものができてきていますが,ワニの頭部と尾部です (^^;;;

ブリムやサポートも安定してできていました。

実働13時間10分ぐらいで完成しました。


造形終了直後のブリムや造形物はベースに安定して維持されていて,反りによるはがれなどは見られませんでした。

ベースが冷えるのをゆっくり待つと簡単に造形物を取り出せるようになるし,変形も少なくて良いのではないですかね。

ちなみにベースに残ったPitのりはベースをもう一度プレヒートして,お湯に浸してしぼった暖かいおしぼり状態のタオルで拭くときれいにとれます (^^)


今回の試行でABSフィラメントでもある程度長時間の造形が可能なことが分かりました。

ただワニのようなデータでは全体的な変形具合はよくわかりませんね (^^;;;;;

ベースとの接触面積が多い箱のような物を作って,造形物の変形や反り具合を確かめてみたいですね。