バッハのカンタータ147番アリア

バッハのカンタータ147番「主よ，人の望みの喜びよ」

このコラールは誰もが知っている美しい曲で，いろんな楽器でも弾かれていますし，

147番でも複数回出てきます。バッハもお気に入りだったのでしょう。

アリアも良いです。内でも第5番のソプラノのアリアが好きです。

通奏低音にヴァイオリンのオブリガート，そしてソプラノが美しく重なって泣かせます。バッハ，得意のしみじみ聴かせる構成です。

ボーイソプラノの版を持っているのですが，この少し不安定な，しかし響く高音は聖堂の中で聴くと格別なものなのではないかと思います。

こういう曲を聴くといつも思うのですが，世のヴァイオリン弾きには「こういう曲を美しく弾くためにヴァイオリンをやっているのだ」と考える人も多いのでしょうか。

以下はアリアの動画のメモです。

J. S. Bach
Cantata BWV 147　Herz und Mund und Tat und Leben.

Arie (Sopran): "Bereite dir, Jesu, noch itzo die Bahn".

Bereite dir, Jesu, noch itzo die Bahn
Mein Heiland, erwähle
Die gläubende Seele
Und siehe mit Augen der Gnaden mich an!

・Concentus Musicus Vienna. Arnold Schoenberg Choir.
　Nikolaus Harnoncourt, conductor. Christine Schaefer, soprano.

　ヴァイオリンとソプラノの音質が好みです。

・Münchener Bach Orchester conducted by Karl Richter.

　 Otto Buchner (Violin)，Sopran • Ursula Buckel

　リヒターです。きまじめな演奏です。

・Lisa Larsson, soprano The Amsterdam Baroque Orchestra

　Ton Koopman, conductor

　バロックヴァイオリンと明るめのソプラノ声が良く合います。

　アリアの後に聴くコラールもまた良いものです。