俵万智は嫌いではないですが,,,

どこかに居心地の悪さを感じてしまうのです。

当然,私のような凡人が,ふと目の前を横切った心象を見逃す時
的確に捉えて分らせてくれる,というプロではあります。

でも凡人が分ることしか書いてないようにも思います。
「あーそれ,あるある!」の,もう少し新鮮さプラス版に近いかもしれません。


「ばんざいの姿勢で眠りいる吾子よ そうだバンザイ生まれてバンザイ」
(プーさんの鼻)

うん,そうだよね。ほんとに可愛いし,産むのは大変だったでしょうし。
うまく唄った,良い歌だなあとは思う,,でも何か心が落ち着かない。
私にはきれいごとにすぎるようです。

むしろ

「焼肉とグラタンが好きという少女よ 私はあなたのお父さんが好き」
(チョコレート革命)

この「私」には頬を少し赤らめて可愛くうつむいている風情など全く無く
少し小意地の悪い,欲をもった,「女」のするどい眼光がみえて
ぞくっとして良い!


多分,私は俳句や歌には
自分が本来持っていないような感性を示してくれるのを
また,分らせてくれるのを期待しているのでしょう。