Auto-Tune 7 | Pro Tools Chips

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体系化して書くのが面倒なので、思いついたときにアップする断片的なTips
基本自分の環境(iMac 2.6G/4M 10.5.7 PT8LE 002Rack)以外での検証はしていません。

このエントリーは2011年4月14日にhttp://www.antarestech.com/products/auto-tune-7.shtmlの主要部分を個人的に意訳したものです。本文内容に関しての責任は負いかねます。


※は訳者のもので本文にはありません。


 


Auto-Tune 7の紹介


次世代型世界標準のプロ用ピッチ(そして時間)補正ソフト


「レコーディング業界渇望の製品」とレコーディングマガジンで絶賛され、(そしてオーディオプラグインの中でもっとも採用されている)Auto-Tuneは、歪みや副作用なく、オリジナルのパフォーマンスが持つ表現のニュアンスを保ちつつ、ボーカルそして楽器のピッチやタイミングの問題を解決します。その音のクオリティは、ピッチとタイミング以外、違いがわからないほど自然です。


そして今回、明瞭なユーザーインターフェイス・処理速度・簡単な使い方、そして今回新たに追加された新機能の時間操作機能と、Auto-Tune 7は1997年の初代のオートチューンの発表以来、最もはっきりとした進化を遂げています。


ほとんどの一般的なピッチのずれは、Auto-Tune 7のオートモードで、瞬時に入力のピッチを検出し、ユーザが指定したスケール(長調・短調・半音階の他26の歴史的音階や、微分音階を含む)に最も近いピッチを判別し、そのピッチにあわせることができます。

Retune Speedコントロールは、ほぼすべてのパフォーマンススタイルに合わせてピッチ合わせのスピードを調整できるだけでなく、特徴的なAuto - Tune サウンド(※1)を作ることもできます。


※1 要はケロケロ


細かいピッチとタイミングの編集のできるAuto – Tune 7のグラフィックモード(※2)は、検出されたパフォーマンスのピッチエンベロープを表示し、簡単に使えるツールを使って、ピッチやタイミングを編集することができます。このモードは細かいピッチや時間の編集や訂正を完全にコントロールすることができます。


※2 正しくはグラフィカルモードだが、グラフィックモードと呼ぶ人が多いので、グラフィックモードと訳した。


世界中の多くのオーディオのプロフェッショナルが

Auto-Tune を毎日のように使っています。Auto-Tuneはスタジオの使用時間と編集時間を縮め、果てしなく続くリテイクによるフラストレーションを和らげ、奇跡的なテイクを活用し、ボーカルをAuto-Tune サウンドにする、圧倒的なツールです。


Auto-Tune 7の新機能


Auto-Tune 7に加えられたもっとも大きな追加点は、その全く新しい時間補正・時間操作システムです。グラフィックモードのインターフェイスに統合されている時間制御能力は、迅速かつ簡単にボーカルのタイミングをピッチと一緒に編集することができます。


Auto-Tune 7は様々な時間節約のワークフロー強化として、第二世代のAntares' Evo Voice Processing Technologyを搭載することにより、さらに自然なピッチ補正と喉のモデリングを実現しています。



Auto-Tune 7の主要新機能


統合された時間補正と操作:

Auto-Tune 7の時間操作の機能は、迅速かつ簡単に、タイミング補正をしたり、クリエイティブなエフェクトとして利用したりするために、超高性能な時間移動アルゴリズムの組み合わせを、とても直感的なユーザーインターフェイスにまとめてあります。


Auto-Tune 7の時間操作機能は選択された時間内で、ポイント移動だけでなく、もっと広い範囲の選択内で、範囲移動も可能です。時間機能はピッチ補正とは別の取り消し/やり直し機能を持ち、Enableボタンによりオリジナルと時間補正したものとの比較も簡単です。(※3)


※3 ほとんどエラスティックと同じような機能だが、それよりも操作性は高い。


Evo Voice Processing Technology:

2008年にAuto-Tune EvoはAntaresが大きく進化させたEvo Voice Processing Technologyを紹介し、ピッチ検出・ピッチ変更・フォルマント処理のスタンダードとなり、それからの間 Evo Voice Processing Technology はAntaresのすべてのボーカル処理ツールに統合されました。

そしてAuto-Tune 7では第二世代のEvo Voice Processing Technologyを搭載し、さらに(もしそうしたいと思うなら)自然なピッチ補正やスロートモデリング(※4)ができるようになり、さらに広いピッチ変更も可能になっています。


※4 フォルマント調整のこと。通常ピッチコントロールで声質が変わってしまうのは、(本来なら音程にかかわらず同じような周波数にある)フォルマントが強制的に変化してしまうためで、これを独立コントロールすることにより、より自然なピッチ変更を可能にしている。


グラフィックモードでMIDIを使った音程指示:

Auto-Tune 7はグラフィックモードでピッチを検出している間、Auto-Tune 7に入力されたMIDIの音程データを記録しています。(他のMIDIトラックからの情報でも、他のMIDIコントローラからのその場で弾いた情報でも)そして(必要なら)ピッチグラフにそのデータを表示することもできます。

そしてMIDI機能内の新しいMake Notes ボタンを使えば、MIDIの情報を音程修正の情報として使えるので、完璧なAuto-Tune ボーカルエフェクトの微調整に使えるばかりか、メロディーを変えてしまうこともできます。


スロート長の調整が個々のコレクションオブジェクト(※5)の基本機能として独立:

ボーカルトラックの声質を最大限にコントロールするために、Throat Length Adjustmentコントロールを新設し、(曲線・直線もしくは音程の※6)どちらにも独立した調整ができるようになりました。全体のスロート長はThroat Lengthつまみで調整でき、それぞれのコレクションオブジェクトは(その長さにかかわらず)独立した調整が可能です。


※5 グラフィックモードで検出されたそれぞれの音のことをオブジェクトと呼んでいる。
※6 グラフィックモードでピッチ補正の曲線や、Make Notesで作った音程にも適用できると言うこと。


音量波形表示の強化(※7)

タイムコントロールが有効であれば、音量表示はオリジナルのオーディオと時間調整されたオーディオの両方を、編集結果をリアルタイムに更新して表示し、元のデータと比較ができるようになっています。


※7 原文は振幅エンベロープ


グラフィックモードのAdjust Vibrato機能の強化:

Auto-Tune 7の新しいAdjust Vibratoコントロールで、オリジナルのパフォーマンスに自然なビブラートを付加することができます。そしてこの機能は付け加えるものなので、既に検出・補正済みのコレクションオブジェクトに、ビブラートをあと掛けしたりもできます。


グラフィカルエディティングウィンドウでの音量波形表示



グラフィカルエディティングウィンドウの背景に音量波形表示がされるようになりました。

波形が常にウィンドウの中央に表示されているので、たとえその波形がウィンドウからはみ出していても、時間調整の際の正確な選択に役立ちます。


キーボードショートカットの拡張:

Auto-Tune 7のキー割り当て機能もキーボードを使ってツールやコントロールにアクセスできるよう拡張されています。(※8)




※8 オプションボタンで設定画面に入る。


連続的でスムーズなグラフ表示:


グラフィックモードでオートスクロールを選ぶと、再生時にスムーズに再生中のデータが画面中央に表示されるようにグラフが移動します。


グラフ内に小節数・拍数の表示も可能に

:

時間操作の基準となるように、グラフに絶対時間かもしくは(テンポに応じた)小節・拍数での表示ができるようになっています。


グラフィックモードでの縦軸ズームの強化:

特に細かい調整ができるよう、1セント(※9)につき1ピクセルまでズームできるようになりました。


※9 1セントは1/100半音


その他多くの改良……


この10年プロフェッショナルのピッチ補正ソフトのスタンダードとして、Auto-Tune は無二の存在であり続けました。そしてAuto-Tune 7ですばらしい音質と、簡単に時間編集ができる機能を備え持つソフトとなりました。


さあ、Auto-Tune 7の時代です。