遅ればせながら。。。
240万部も読まれたという百田尚樹氏著のベストセラー、
『永遠の0』と向かい合う
マスコミからのPRが乱立する日常の中、
本当に読みたい作品に出逢えることは困難に感じる事が多く・・・
先日撮り溜めた“情熱大陸”を見ていた際に百田尚樹氏が取り上げられており、
本を書く上での取り組む姿勢や生き様が紹介されていて興味を持ってしまった。
司法試験を諦めかけていたニート青年とフリーの記者である姉とが、
特攻隊員として最後を遂げた祖父をテーマとして、
戦争中に祖父と関わりがあった人々から、
人柄や生き様、周囲へ及ぼした影響を取材
最後には衝撃的なエンディングで幕を下ろされており・・・
4年前に特攻隊の基地があったことで有名な鹿児島の知覧に立ち寄り、
最後を覚悟し万感の思いを込めて家族に認めた遺書を多く拝読し、
表現は出来ないが日本人としての人生観を変えさせられた。
時代や価値観が異なる時代とはいえ、
死ぬことを決意し戦地へ向かう心境の重さは計り知れず。。。
本書では、当時の軍の杜撰な戦略や人命軽視、官僚主義にもメスを入れ、
当時の日本軍が歩んだ道程をかなり忠実に描いていた。
しかも驚くべきことに本編に登場する人々については、
主役の宮部久蔵以外はほぼすべて実在の人物であり、
しかもそれぞれの人生についてもかなり忠実に書かれてあった。
内容に関しても胸を打たれる場面が多く在ったが、
これまでの戦争観や特攻隊員として飛び立たれた多くの方々への想いを
大きく変革させられる機会となった