更新を怠っていました…

6月2日
届きました!


この本(初版)にはすごく思い出があります。
僕が臨床で働き始めて、初めて買った本です!
それまでは全く脳卒中について興味を持っていなかったのを覚えています。
この本を紹介してくれたのは水田くんだったのですが…
これ以上書くとゲ◯だのまた書かれるのでやめときます。笑

3日
今年の兵庫県理学療法学術大会の紙が届きました!


もう一ヶ月切って、いよいよという感じがしてきました。
初めて兵庫県で発表するので、これまた緊張します。
学校の先生もいますし…成長した、と言ってもらえたら嬉しいですね。

4,5日
お休みを頂いて、体表解剖学セミナーを受講するために姫路に行きました!


3ヶ月間計6回で体幹・下肢の筋を一通り触察するセミナーなのですが、
こんなにきっちりと触るのは初めてだと思います。
大学の友達、同じ法人内の原田くんと山本くんも参加していました。
臨床で活きるように復習しよう。




こんなセミナーだったとわかるように写真を載せたものの、
汚い絵面…
すみません


話が変わりますが、
2,3年目になってからめっきり勉強会に参加することが減りました。
気持ち的には1年目と変わらずにいるのですが、ダメですね。
「動ける時に動く」をモットーに頑張ろうと思います!
Jessica L. Allen,et al:Forward propulsion asymmetry is indicative of changes in plantarflexor coordination during walking in individuals with post-stroke hemiparesis.Clin Biomech. 2014 August ; 29(7): 780–786.

目的:
推進力の非対称性を分析することが、麻痺側下肢の協調性VS非麻痺側の補償が改善したかの判別に貢献するかを検証することである。

対象:
大きな母集団から慢性期の脳卒中片麻痺患者2名とした。選定は、トレーニング前で同じ歩行速度を有し、かつトレーニング後の歩行速度の上昇が同一であった者である。またPercent of Parertic Propulsion:PP(麻痺側の推進力%)値が2名の間で反転した人を選んだ(PPはSubjectAで「増加」VS SubjectBで「減少」)。




トレーニング:
BWSTT を使用し、約20分(週3回、12ヶ月)実施した。 体重免荷は、開始時は体重の40%免荷し、リハビリが進むにつれて無くした。

結果:
被験者Aは麻痺側足関節底屈筋から生じた推進力を増加させた一方で、被験者Bは非麻痺側足関節底屈筋から生じた推進力を増加させた。また、それぞれの速度を増加させる戦略は、推進力の非対称性と関連が明らかでない他の筋グループを包含していた。










足関節底屈筋の出力変化は推進力の非対称性を知るために有効であったと記述されています。
歩行速度は高められても、麻痺側足関節底屈筋力の低下が顕著な片麻痺患者では、必然的に
麻痺側の前方推進力は低下します。

また推進力の非対称性は、リハビリの成果をモニタリングするのにも有用であったと。
これは歩行速度は、筋の協調性変化を解明するために使用することはできないことを物語っています。


一部抜粋・変更して紹介させて頂きます。


佐藤 瑞騎・他:回復期片麻痺患者に対する BWSTT の即時効果.第50回日本理学療法学術大会.2014

【目的】
慢性期片麻痺患者においては,BWSTT により歩行速度向上・左右対称的な歩容獲得の効果があると報告されているが,回復期片麻痺患者に対する BWSTT の効果の検討は少ない。
本研究では回復期片麻痺患者に BWSTT を実施し,その前後の 10m 歩行試験の結果を 3 軸加速度計により分析し,BWSTT の即時効果を歩行速度・重心移動距離・左右対称性から検討することを目的とした。

【方法】
初回発症で歩行が監視レベル以上であり,歩行時下肢に疼痛がない 10 名(男性 8 名・女性 2 名,年齢 65±14 歳,Br.st V : 7 名・VI : 3 名,脳出血 7 名,脳梗塞 3 名,発症からの日数:23±14 日)とした。
対象者には L3 棘突起部に 3 軸(上下・左右・前後)加速度計である MG-M1110TMを装着させ,
BWSTT介入前後での10m 歩行試験を快適歩行・最大歩行でそれぞれ 3 回ずつ施行した。

加速度計による測定項目は,
・10m歩行時間
・歩行速度
・歩幅
・左右・上下重心移動距離
・遊脚期振り出しの変動係数(CV)
・歩行時の荷重値と相関する上方最大加速度、推進力を反映する前方最大加速度
・体幹左右対称性(Lissajous index : LI):リサージュ解析
である。

次に,BWSTT を Alter GTMを用い,
・免荷量は体重の 20%
・練習時間 5 分×2回
・速度は対象者が主観的に歩行可能な最大速度または客観的に麻痺側脚の振り出しが可能な速度に設定して実施した。統計処理には快適・最大歩行それぞれの 3 回の 10m 歩行試験の結果のうち,最も時間の短いものを採用し,統計ソフト IBM SPSS Statistics 21.0 を用 い,有意水準 5% をもって統計学的有意とした。

【結果】
BWSTT により,
・10m 歩行時間は,快適 12.1±3.2 秒から 10.9±2.8 秒,最大 9.1±2.7 秒から 8.0±2.3 秒
・歩行速度は,快適 51.9± 11.5m/min から 57.9±13.9m/min,最大 70.9±17.9m/min から 79.9±21.3m/min へそれぞれ有意に改善した(p<0.01)。
・歩幅は,快適 46.5±7.8cm から 51.4±9.1cm,最大 54.9±10.1cm から 57.9±11.3cm
・歩行率は最大歩行のみ 128.2±18.3 から 136.4±30.4 step/min へとそれぞれ有意に改善した(p<0.05)。
・重心移動距離は,快適歩行の上下重心移動距離においてのみ 4.6±1.4cm から 5.4±2.0cm と有意に増加し(p<0.05)
・振り出しの歩行 CV は,快適 3.8±1.8 から 3.2±1.7,最大 3.7±1.7 から 3.3±1.9 と麻痺側脚においてのみ有意に改善した(p<0.05)。
・上方および前方最大加速度は,快適・最大歩行ともに両脚において有意に増加した
(p<0.05)。
・左右重心移動距離や LI には有意差はみられなかった。

【考察】
近藤らは,脳卒中患者における歩行速度向上の戦略として,歩行速度 60m/min 以下は歩幅拡大,60 m/min 以上は歩行率増加を選択するとしており,本研究においてもこれらの戦略の選択の妥当性が示唆された。また,前方最大加速度は両脚ともに増加していることから,BWSTT により歩幅拡大のための推進力増大が,麻痺側でも生じていると考えられた。上方最大加速度は荷重値と相関し,荷重値は屋外を含めた歩行能力と関係するという報告から,BWSTT は歩行能力をさらに向上させる可能性が示唆された。さらに振り出しの CV は麻痺側脚で有意に改善していたことから,麻痺側脚の規則的な振り出しが促されたものと考えられた。一方,体幹の左右対称性を示す LI や左右重心移動距離に有意差がなかったことから,歩行バランスには影響はなかった。