おはようございます。

2024/5/4~5/6 開催の、その名も「架空アニソン祭2024」に、私も「ヰタ・カンヅメンタル/海辺喫茶ニテ」で参加・投稿しました。

 

 

 

昨年、2023/6/10~12 開催され、大好評だった「架空アニソン祭2023」の感動再びということで、時恰も、ゴールデンウィークの真っ最中に開催ということで、パワーアップしています(なお、私も「LUCKY EXPONENTIAL/アオハル・ボード・ウォーク」で参加・投稿しました)。

 

 

 

今や、日本が世界に誇るものとなった、アニメ文化。そして、その魅力を大きく広げるアニメソング、通称アニソンもまた、音楽ジャンルとして欠かすことのできないものとなっています。

 

 

そこで、これまた日本が世界に広く発信するボカロ文化との融合により、オリジナルのアニソンを世に送り出したらどうなるか?という趣旨で、この企画が立ち上がったこと、想像に難くありません。

 

 

このイベントには、完全空想・妄想作品のアニソンはもちろん、「もし、現存するアニソンがこういう形だったら?」という実験作もあり、生粋のアニソン・ファンはもちろん、音楽的にも非常に興味深い作品がズラリ勢揃いしているというわけです。

 

 

なお、楽曲の尺は、現存のアニソンでも多い「89秒または90秒」にするという、主催者さまから提示されたレギュレーションがあり、過去に1分縛りの曲を投稿してきた私も、また違った難しさを感じながら、何とか収めた感じです。

 

 

さて、昭和後期に生を受けた私は、いわゆる世に数多くいたTVっ子の一人で、どちらかというとクイズ番組が主な視聴対象でしたが、勿論、その当時に生まれた、今もなお色褪せぬ数々のTVアニメの名作の薫風も受けておりました。

 

 

好んでみていたアニメのジャンルとしては、やはり藤子不二雄両先生の数々の作品、関東地方では、日曜・そして火曜日にも再放送していた、長谷川町子先生の「サザエさん」を筆頭に、どちらかというと、ほんわかした作品、そして少し大きくなると学校を舞台とした、ギャグの中に、チョット色恋沙汰が見え隠れしているような作品(例えば、あだち充先生の「みゆき」など)へと進んでいきました(逆に、スポーツアニメや戦闘アニメというのは、勿論見てはいましたが、そこまで積極的ではなかったと述懐します)。

 

 

そんなアニメたちを見て育った私が、今回「召しませ!カンヅメ」なる、とあるグータラ作家を中心とした架空のギャグアニメを空想し、そのOPとEDテーマソングを、私がPしているボカロGS「ザ・ヴォーカロイズ」に歌ってもらいました。

 

 

 

設定では、このアニメにキャラクター&CVとして彼らザ・ヴォーカロイズが、前年に続いて主演した、としています。

 

 

 

肝心のストーリーは、湘南の海辺にある、1階が老舗喫茶店「鴎舟(カモメブネ)」、2階が新進気鋭の芸術家たちの梁山泊と称されるアパート「芸翠館(げいすいかん)」の古い洋館を舞台に、出入りする作家・芸術家、振り回されがちな担当、思慮深いマスターたちが、ドタバタ満載、そしてちょっぴりホロリとさせるストーリーを展開するという、ギャグアニメ作品、としています。

 

 

因みに、キャスティングはこんな感じです。

 

 

【役名と役どころ】

和泉 鏡歌(いずみ きょうか 文豪・泉鏡花と同じ発音 演:鏡音レン)
…事実上の主人公である、若き文芸会社社員。憧れの作家「白旗 揚輝」の担当に抜擢されたが、あまりのグータラ&超遅筆ぶりに右往左往。結局、自らも「芸翠館」に住み込み、カンヅメになっている始末。

 

白旗 揚輝(しろはた あげてる 本名は「しらはた ようき」と読む 演:氷山キヨテル)

…超遅筆の人気作家。普段は階下の喫茶店「鴎舟」に入り浸るグータラぶりだが、一旦閃くと光速で名作を書き上げることから、付いた二つ名が「眠れる彗星」。コミカルな裏に、或る辛い過去を秘している。

 

那須 明晩(なす みょうばん 演:神威がくぽ)

…新進気鋭の画家。横文字を使いたがり、自身の芸術論を長講釈しがちな、行動にクサミがあるナルシストだが、決して憎めない。無名時代に、白旗と苦楽を共にした「芸翠館」組で、白旗の辛い過去を知っている。

 

中島 愛素(なかじま あいす 演:KAITO)

…喫茶店「鴎舟」の物腰穏やかな若き現マスター。多くの作家・芸術家たちが店内で談義する中で育ち、修行したので、芸術論に高い知見と思慮深さを持つ。彼も白旗の辛い過去を知る一人。

 

 

また、このアニメの原作となる漫画が、これまた架空の若年層向け雑誌「くんぷうキャンパス」に連載され、今回のザ・ヴォーカロイズ主演アニメ化を記念して、雑誌付録に、冒頭のジャケットをまとったレコードを読者にプレゼントしたという設定にもしています。

 

 

このレコードには、両曲とも冒頭提示の尺で収めたTVサイズ版が収録されています(すみません、ここら辺の記述はすべて私の空想・モーソーがタップリです)。これは、オリジナルの本尺版とは少しアレンジが違うのが特徴です(リアルのアニソンにも、こういうパターンって、多いですよね!)。

 

 

また、このレコードはMONORALバージョンで、勿論そのマスターテープから盤が制作されたのですが、残念ながら現在、肝心のマスターテープの行方が不明となっています。そこで現代技術を駆使して、逆にソノシートにリマスタリングを施し、今回、STEREOバージョンでお届けします 。

 

 

【1曲め:ヰタ・カンヅメンタル】

 

 

[ジャケットです。本社からの催促に泣く和泉を横目に悠々寛ぐ白旗]

 

OP曲に設定した、レンくんリード・ヴォーカル、キヨテル先生サイド・ヴォーカルによる作品です。

 


[普段見せない、コミカルな二人をお楽しみ下さい]

 

タイトルは「館詰メ下ノ精神ニ於ケル生活」という意味で、明治の文豪、森鴎外の名作「ヰタ・セクスアリス」にヒントを得ています(因みに、喫茶店「鴎舟」も、森鴎外の「鴎」と、彼の名作「高瀬舟」から取っています)。

 

 

 

アニメ本編で展開されるレンくんのドタバタぶりと、先生の天真爛漫さが迸る歌詞を持つ、ゴキゲンな湘南サウンドにしました。

 

 

 

なお、曲のラストには、メンバーによる番組スポンサー「スナノギ」社のコール・コーラスと、水奈瀬コウ先生によるコピーナレーションを付けて、往年のTVアニメ番組感を醸し出しています。

[弊作品の盛り上げ役を担当してくれるMCです]

 

 

【2曲め:海辺喫茶ニテ】

 

 

[ジャケットです。夕暮れの窓辺を背にする、画家の那須とマスター・中島]

 

ED曲に設定した、がっくんリード・ヴォーカル、兄さんサイド・ヴォーカルによる作品で、海辺喫茶は「シーサイド・パーラー」とここでは読みます。

 

 

[今回の二人は二の線で…]

 

現存のアニソンシングルのカップリングも、OPは華々しくキャッチーなビート物、対してEDはジックリ聞かせるバラードもの(セールスとしては、こちらをA面にする場合も多い)、という構成が多いですが、私もこれに倣い、しっとりとしたミディアム・バラードにしました。

 

 

タイトル通り、喫茶「鴎舟」を舞台にした作品で、湘南の海に広がる美しい夏の夕映えをバックに、那須と中島の二人が、過ぎ去った日々を、懐かしく、そして切なく振り返りあうという、私のいつもの作品で見せる、コミカル色が多い、がっくんと兄さんとは一線を画する、本来の二枚目色を強調しました(この理由は、後日お知らせします)。

 

 

なお、当曲のラストには、遠い波の果てで響く汽笛を、クラリネットで表現していますが、これを2023年、一世を風靡した小学生ボカロさんの、歌愛ユキちゃんが奏でているという設定にしています。実は、ユキちゃん、このアニメにも出演しており、前述の白旗の「辛い過去」の鍵を握っているという設定にしています(このストーリーについては、後日ご披露したいと考えています)。

[今年も大活躍中のユキちゃんです]

 

例により、両曲とも、メンバーの美しいコーラスをフィーチャーし、また、レンくんと弾けるドラム、兄さんと先生の表情豊かな伴奏、そして、がっくんの端正なベースラインというおなじみの設定もいつも通りです。

 

 

時恰も、日本は輝く初夏の時期、緑風薫るこの季節を、短いながらも、彼らの魅力が凝縮されたこの2曲で、清々しく彩って頂きたいと、思います。

 

 

皆様からのコメント・感想なども、是非お待ちしております。

 

 

Personnel

「ザ・ヴォーカロイズ」(このGSにおける設定)

氷山キヨテル Keyboards、vocal、leader
KAITO 12st.Guitar、vocal
神威がくぽ Bass(pick playing)、vocal
鏡音レン Drums(regular grip)、vocal

 

歌愛ユキ Clarinet

水奈瀬コウ Narration

 

※注意 動画MV中登場する、以下のクレジットは、架空のものです。

番組名:ジ・アニメ・フェア
提供名:スナノギ
アニメ作品名:「召しませ!カンヅメ」

連載雑誌名:くんぷうキャンパス
制作社名:すたじお 12げん
音声技術・録音  :ガッチク

 

前回「架空アニソン祭2023」参加の2曲も、あわせてどうぞ(バナーをクリックすると、聞けます)。