おはようございます。
さて、”ボカロ曲匿名投稿イベント”、その名も「無色透名祭Ⅱ」が、本日、11/2 20:00~11/5の日程で、ニコニコ動画の「ニコニコチャンネル」にて、華々しくスタート予定です。
[公式HPのバナーです]
前回の開催は、昨年の7月下旬だったのですが、第1回目だったにも関わらず、大いなる反響を得て、大成功のうちに終わりました。
今回は、そんな前回に惜しくも楽曲を出しそびれてしまったボカロP各位、
また、噂を聞きつけて、我と思わんと欲した、新進気鋭のボカロP各位、
そして今回もまた参加という再来ボカロP各位に至るまで、前回を大いに超える参加者と楽曲数になっているとのことで、開催数ヶ月前から、twitter改メ「X」を中心に、盛り上がりを見せています。
このイベントについて、もう一度おさらいすると、毎日毎日、多くのボカロ曲をこの世に生み出されている、これまた多くのボカロPの皆様、その皆様のクレジット名や、リスナーの脳裏に強いインパクトと印象を残すMVを一切伏せて、
白地、黒文字の歌詞だけのシンプルなMVの中、ボカロさんたちの歌声と楽曲を鑑賞するという企画です。
[今回もまたボカロさんの姿は伏せて…]
作者のボカロPさんはノンクレジットでの投稿なので、手掛かりとなるのは、楽曲のメロディーと構成、ボカロさんの名前(これは公表されています)、そして歌詞だけです。
★★★
ボカロP文化の隆盛により、多くの楽曲が生み出されていることは大変喜ばしいことではありますが、一方で、多くの再生数をたたき出している楽曲、楽曲以上に凝ったMVを持つ作品、有名・実力のあるボカロPの方が作った楽曲に、どうしてもリスナーの興味が向いてしまいがちなのは、やはり厳然たる事実としてあります。
そこで、このイベントでは、そういった偏りがちになる要素を一切排して、堂々楽曲だけで勝負!、MVも無味乾燥な、シンプルなフォント(これも使えるフォントが指定されています)の歌詞と、歌うボカロさんの名前だけ表示可という徹底ぶりです。
ヒントとなる点を強いてあげれば、それぞれ好みのメロディラインというものがあるはずなので、それに親しいメロディから推理するというくらいです(これとて、当イベント用に曲想をガラリと変えてしまえば、雲隠れが可能です)。
勿論、投稿したボカロPさんが、Twitterやブログなどで、ズバリ曲名は出さないまでも、ヒントを与えることは、可能です。
しかしそれは、当イベントの趣旨に反する行為で有ることは、健全なボカロPさんならば当然承知なので、そのような愚を犯すことはしないでしょう。
また、リスナーの立場からしても、もし「この曲の作者は、あの人では?」と分かる場合があるかもしれません。
これも、Twitterやブログなどで明かしてしまうことは、趣旨を無に帰することになるでしょう。
そういった意味では、作り手、聞き手双方の「楽曲」「音楽」「創作」などに対する、真摯さを試される、ある種の「公開実力テスト」的な要素が、当イベントの「裏テーマ」としてあるのかもしれないと、私は思っています。
チョット、お堅い論調になってしまいましたが、まあ、自然体でワイワイと楽しむのが一番良いと思います。
ところで、このイベント、楽曲登録時に作者であるボカロPさんは、ある選択をすることができました。
それは、イベント終了後、
①「この曲の作者は〇〇です」のリストに掲載されることを希望する。
②リスト掲載を希望しない(つまり、全くの匿名という形で終わる)。
の選択です。
①も②もそれぞれ楽しみ方があって、
例えば①の場合は、公開後に、参加者のドギモを抜き、さらに後日カミングアウト版のMVを再投稿して、その反応を、PC越しに楽しむ…なんてことを画策している感じでしょうか。
また、②では「あの名曲の作者は、一体誰なのかな?」と界隈が騒いでいるのを、やはり、PC越しにほくそ笑む…なんて、チョット意地悪な楽しみ方になろうと思います。
他にも、様々な楽しみ方が編み出されているようで、是非、ご自身にあった方法を試されると、よろしいでしょう。
さて、今年のボカロイベントの中では、話題性トップクラスのこの企画、海の底をへばりついているような端くれボカロPの私でも、食指が動かないわけがありません。
イベント告知直後に早速曲作りに着手し、まず一曲。これで勝負するかと思いきや、実質的な締切日の予約投稿期限の前日に、天啓の閃きを受けるがままに、RTA的に楽曲を滑り込みで完成させ(つまり今回も曲数は、上限の2曲でいきます)、このひとときを、一日千秋の思いで待ちわびておりました。
因みに私は、「①「この曲の作者は〇〇です」のリストに掲載されることを希望する」タイプで登録し、イベント終了後カミングアウト版MVの再投稿もするという(こちらはいつ出すかは思案中です)、「一粒で二度美味しい」ことを狙う、小ズルイ男です。
ただ①の場合は、あまり再生数が伸びずに終わると(何せ、登録楽曲数が約4800もあるとのことで、期間内での全曲フルコーラスの巡回は、現実的に不可能です)、普段以上に惨めな感じになるでしょう。
まあ、こればかりはフタを開けてみないと分からないところなので、やっぱり、楽しく、ご陽気に、当イベントに参加するのが、精神衛生的に大変結構かなー、として、当記事を締めたいと思います。
今日も一日宜しくお願い致します。