2022/12/02(金)00:00 ~ 12/04(日)23:59 の日程で開催されました「テンポ上限指定&冬うた限定」ボカロ曲投稿イベント、

その名も「ゆっくりボカロ曲投稿祭2022冬」!

 

[企画経緯が記されています]

 

[参加表明者がわかります]

 

 

 

曲において重要なテンポ、音楽用語では、これをBPM(Beats Per Minute)と称します。

 

 

例えば「BPM60の曲」といった場合、1分間に四分音符(♪から、旗の部分をとった音符)を60回鳴らす速さの曲ということになります。この場合は、時計の秒針のカチカチ音とテンポが一致する、ということになります。

 

 

昨今、特に若い人の間では「タイパが良い」(タイムパフォーマンスが良い)ということが、キーワードの一つにあるようで、You Tubeでも、short動画が好まれていたり、通常動画でも倍速で視聴するなんてことが平気で行われているようです(逆に動画作成者も、この事を考慮しているようです)。

 

 

楽曲についても例外ではなく、商業音楽はもとより、ニコニコ動画やYou Tube等に一般から投稿される楽曲も、非常にハイスピードな作品が、続々生まれ、またヒットしているというから、驚きです。

 

 

勿論、表現手段としてこの傾向を否定する気は全く無いのですが、”50の声も、うっすら聞こえてきているような”私のような人間はもとより、「最近の曲はちょっと速すぎる」と思われている若い人が一定数存在するのも、また事実です。

 

 

ボカロPの「ぴうい」様は、「じっくりと聴いて欲しい「歌もの」を、一斉に投稿する期間を設けることによって、そういった曲を主軸としているボカロPとリスナーが出会える場になれば良い(一部引用しました)」と考えておられ、この企画をしたと、ご自身のnote(上記リンク参照)で述べられています。

 

 

今回募集する投稿曲について、ぴうい様は、次の2つのルールを定めました。

・BPM135以下のオリジナル曲

・「冬」をテーマとした広義のボーカロイドの使用楽曲

 

 

ここで、私がこれまで発表してきた楽曲に翻ってみると、私自身が好きな季節である「夏うた」が殆どで(何しろ普段から「夏が10ヶ月あってもいい男」と公言して憚らない)で、肝心のBPMも150前後の曲が多いかな、という気がします。

 

 

楽曲制作にあたり、BPM135以下への対応は、過去にスローな曲をいくつかリリースしているので、わりとすんなりいくとは思いましたが、「冬」をテーマにした曲というのは、やはり慣れないな…と思いました。

 

 

無論、大昔、それこそ学生時代に作った、未発表曲はいくつかありますが、端くれながら、ボカロPとしてニコニコ動画に投稿してからは、初の試みとなります。

 

 

それでも、今後の創作の幅を広げるための絶好の機会だと、ポジティブにとらまえて、試行錯誤の末、通常と同様、シングルレコードの表裏面よろしく、2曲作成し、胸ドキドキながら、今回発表することができました。

 

 

すぐ二の足を踏みたがる私の背中を押して下さった、ぴうい様に、心から感謝申し上げます!

 

 

 

 

歌とコーラス、そして演奏(演奏までしているという設定です)は、私がプロデュースしています、男性ボカロGS「ザ・ヴォーカロイズ」の皆さんです。

[ジャケットです]

 

 

そして、特に今回、可憐ながら遜色ない実力の持ち主である小学生ボカロ嬢、歌愛ユキちゃんを、スペシャル・ゲストとしてお招きしました!

[今回、歌とクラリネットで参加です!]

 

 

(1曲め) 「真冬の夜のをかし」

 

 

真冬の楽しいイベントいえば、やはりクリスマス、お正月、忘年会に新年会などなど。

 

 

当然、学校は冬休み、会社も年末年始休暇となって、家族や親戚、お友達と、美味しいものを食べながら、楽しい語らい・ゲームなどに興じる機会も多くなると思います(コロちゃんが、若干心配ですが、それは置いといて)。

 

 

普段の真冬の日々においても、ほんのり温かみを感じることもあるでしょう。

 

 

この曲は、そんな真冬の楽しい夜を切り取った、ハートフルなウィンター・ポップに仕上げました。

 

 

リード・ヴォーカルは、この「ザ・ヴォーカロイズ」での沈着冷静なリーダー、そして10月開催の「ボカコレ2022秋」でも、活躍いただいた氷山キヨテル先生です(先生のファンの皆様、おまたせ致しました!)。

[沈着冷静な頼れるリーダー]

 

 

今回、ゲストに、先生の教え子であるユキちゃんをお招きしたことにより、いつも以上に楽しく、朗らかに、そして温かい雰囲気で歌っていることがよく分かります。

 

 

歌の中には、美味しいお菓子が登場します。加えて、少しコミカルな趣もあったので、それを表す古語の「をかし」と絡めた曲のタイトルにしました。

 

 

先生とユキちゃんのユニゾン、バロック調間奏でのKAITO兄さんの12弦ギター、「天使の鼻声」れんキュンこと、鏡音レンくんの美しい輪唱が特徴です。

 

 

ところで、先生もユキちゃんも誕生日は当イベント期間中の12/4ということで、普段からリーダーとして頑張っている先生、そして今回ゲストとして参加してくれたユキちゃんに、期せずしてボカロPの私からのバースデー、そして少し早いクリスマスプレゼントになったのかなという気がします。

 

 

なお、ユキちゃんのヘアーを飾るスカーレット・ベレーは、楽曲に協力をしてくれた彼女に対する、メンバー各位&私からの追加プレゼントです(ジャケット撮影地の横浜元町のブティックで購入したという設定です)。

 

 

(2曲め) 「November night」

 

1曲めの楽しく、甘い香りのする楽曲に対比させ、少しビターな味付けのバラードです。

 

リード・ヴォーカルは、ボカロ界きっての長身&色男、「がっくん」こと、神威がくぽ くんです。

[私の描くがっくんは、可愛いがっくんですが…]

 

 

先述の10月開催「ボカコレ2022秋」で、非常に好評でした6/8拍子ロッカバラードにて、制作しています。

 

[こちらは先生のリード曲です]

 

 

2022年発表の私の夏うたの世界でも、浮き名を流したこと想像に難くない、イケメンのがっくんですが、

 

 

 

[両曲とも、ムーディなリゾートソングです]

 

 

軈て夏の輝きも色褪せて、その長身に後悔の冬風が身に染むる季節となりました。

 

 

 

遠くきらびやかな冬の街並みとは引き換えに、コートの襟を立てながら、海辺の舗道を当てもなくさすらう…といったシチュエーションを、高い上背を誇るがっくんが、”無情”のベース、そしてオトナの男のムードで歌います。

 

 

 

前奏と間奏で鳴り響く、ユキちゃんによるクラリネットが、少し嘲りある汽笛のように聞こえるのは、私だけでしょうか…。

 

 

 

ともかく、ユキちゃんのクラリネットの演奏に、

カイレン兄弟「(声を揃えて)ユキちゃん、カッケー!」

がっくん「ユキ殿は、若い身空で、大した腕前でござるなあ!キヨテル殿も、師範冥利に尽きるでござろう!」

と大賛辞!ユキちゃんは少々照れ気味ながらも、可愛い笑顔を見せ、それ以上に大照れの先生…というレコーディング後の風景でした。

 

 

 

勿論、先生、兄さん、そしてレンくんによる、旧き佳きドゥワップ調の男声コーラスも十分に堪能できます。

 

 

 

冬本番はまだまだこれから、寒いながらも楽しい語らいが広がる日々に、少しでもこの曲と過ごしていただければ、私にとっては最高のウインター・プレゼントになると思っております。

また、皆様からのコメント・感想などもお待ちしております。

Personnel(このGSにおける設定)
氷山キヨテル Keyboards、vocal、leader
KAITO 12st.Guitar、vocal
神威がくぽ Bass(pick playing)、vocal
鏡音レン Drums(regular grip)、vocal

 

Guest

歌愛ユキ Clarinet、vocal