今日、6/8、試験元から令和4年度の二級建築士試験の設計製図課題が発表されました。

 

[イメージです]

 

課題名
保育所(木造)

1階平面図兼配置図[縮尺1/100] 
各階平面図[縮尺1/100]
床伏図兼小屋伏図[縮尺1/100]
立面図[縮尺1/100]
矩計図[縮尺1/20]
面積表
計画の要点等
(注1)建築物の階数については、試験問題の設計条件において指定する。
(注2)答案用紙には、1目盛が4.55ミリメートル(矩計図については10ミリメートル)の方眼が与えられている。
(注3)建築基準法令に適合した建築物の計画(建蔽率、容積率、高さの制限 等)とする。

試験問題を十分に読んだうえで、「設計製図の試験」に臨むようにしてください。
なお、設計与条件に対して解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図書に対する重大な不適合」と判断されます。

(試験元発表 ここまで)

昨年の一級建築士の製図課題で「集合住宅」とだけの課題名が出ましたが、とうとう、二級建築士でもこのスタイルとなりました。

これは、従来の「●●のある」という付属計画があるものとは異なり、様々なバリエーションへの対策を取らなければならないということで、時間の制約のある中で厳しい内容となります。

単に保育施設だけのものから、1階部を地域住民にも開けた計画にするということまで幅広い内容となります。


また、保育所は特殊建築物なので、通常の戸建住宅よりも建築基準法での規制が厳しくなります。そのうえ、児童福祉施設なので児童福祉法をはじめ、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準といった、関係法令・関係規則にも遵守しなければならなくなります。無論、バリアフリー法などへの対応は言わずもがなです。


規模に関しても、木造だから2階建てでしょうと考えるのは早計です。「各階平面図」とある通り、階数について特にうたわれていないため、都市部に計画する場合などを想定した3階建てという可能性も十分に考えられます。


保育所という性質上、乳幼児に対する安全性・防犯性、そしてとくに、今般の建築物省エネ法関連の改正を受けて、良好な建築環境を求められます。これらは、建築的な対応・外構面での対応、両面からの対応が求められます。


以上、思いつくままに書きました。

詳細に関しては、各資格学校の分析に譲ります。

今年も熱い時期がやってきました。未だ右往左往される外的環境ではありますが、それにも負けない鋼の精神とガッツでぜひ栄冠を勝ち取って頂きたいと思います。

皆さまのご健闘を心よりお祈り申し上げます。

【免責事項】
※ この記事は、試験元及び各資格学校とは一切関係ありません。
※ この記事の内容に関しての責任は、一切負いません。