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おはようございます。

[イメージです]

 

昨日、全国各地で二級建築士の設計製図本試験が予定通り実施されました。

まずは、受験された方、本当にお疲れさまでした。

 

 

試験制度が変わってから、初のRC造の課題ということで、果たしてどんなしかけ、いわゆる「ビックリ玉」が登場するのか?と、試験を実際にも受けていないにも関わらず、気になっておりました。

 

そして、試験終了時刻の16:00より、続々とあげられてくるTweetにビックリしてしまいました。

 

「傾斜地」

 

正直、このワードには私も虚をつかれました。

 

 

一級建築士製図試験でも、この要素が入ると、格段に難しくなります。なぜならば、通常の平面計画でなく、外部計画を含めた、建物の立体構成が精緻に求められるからです。

 

 

 

しかも、一級建築士の場合は、敷地面積が広いので、まだ対処はしやすいのですが、敷地面積に余裕のない二級建築士の場合は、いわゆる「遊び」が効かず、そもそも、傾斜地は二級建築士では過去の出題が無かったと思います。

 

 

並み居る資格スクールも、この仕掛けには対応が不十分だったようでして、試験終了後に挙げられる、解説のホームページや、解説動画においても、いつになく切れ味が鋭くないのが見て取れます。

 

 

それは、傾斜地に関する課題文の表現の読み取り方がスパッと行かないところにあります。

 

 

「敷地全体を平坦にしてはならない」と課題文にはあり、

 

 

では、「一部分なら平坦にして良いのか?」「部分的に切土や盛土しても良いのか?」「いやいや、傾斜地のままで、外部はスロープで、建物は階段などで高低差処理しないといけない」などなど、いかようにも読めてしまうのです。

 

Twitterや資格スクールの動画コメント欄では、今回の課題の対応に不十分だったことによる「返金」「謝罪」を要求するものも散見されています。

 

 

確かに、ちょっと課題文にも、やや難ありという感じがするのですが、とは、いっても課題文という名の「建築主」(=試験元)のお言葉は絶対なので、無視するわけには行きません。

 

 

いくら二級建築士で出題されてないとは言っても、RC造の場合は、傾斜地という「ビックリ玉」の可能性は十分にあったはずなのです。試験元は、受験生や資格スクールの多くが持っていた「二級建築士→木造という思考」「二級建築士レベルに傾斜地は出ないという思い込み」の間隙を見事に突いてきました。ある意味、これには、脱帽せざるを得ません。

 

 

とにかく、12月の合格発表の際、同時に公表される、試験元の標準解答例が、どのようなものかが注目です。その内容によっては、もう一波乱あるかもしれません。

 

 

さて、これを受けて、10月には一級建築士製図試験が行われます。二級建築士で出題されということは、一級建築士製図試験でも、出る可能性が相当に高まってきました(事実、傾斜地に建つ集合住宅なんて、世の中ザラにあります)。

 

 

勿論、一級建築士の場合、それだけのビックリ玉では済まなくて、採光や駐車場、景観なんかとも絡めて来るのは容易に想像できます。

 

 

一級建築士の場合は、少ないとは言え、過去に傾斜地の出題はあったのですから、「対応できませんでした」とは言えないのです。

 

 

試験制度も変われば、当然、課題内容も変わるというわけで、色々考えさせられる、今回の、二級建築士製図試験であります。

 

 

ともあれ、繰り返しになりますが、昨日受験された方、本当にお疲れさまでした。昨年同様に、感染症の影響を少なからず受け、様々な面で対処の仕方を余儀なくされた試験対策期間だったと思います。

 

ここ数日は十分に休養をとって頂き、12月の発表に冷静に対峙できるようにして下さい。

 

 

【免責事項】
以上は、私、一個人の私見であり、試験元や各資格スクールとは全く関係ありません。
試験内容については、必ず、試験元にご確認下さい。こちらでは一切責任を負いません。