肩関節周囲炎の評価指標 | 理学療法士SMILEの勉強生活

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ふと気になったので、肩関節周囲炎の評価指標について簡単に書きます。



肩関節周囲炎の評価指標については多々ありますが、有効なものを列挙します。



まず、日本国内(日本独自)で頻用されているものは、


日本整形外科学会の『肩関節疾患治療成績判定基準(JOAスコア)』。


また、日本整形外科学会・日本肩関節学会の『患者立脚肩関節評価表(shoulder 36 V.1.3)』になっています。



さらに、海外で頻用されているものは、


『上肢障害評価表(disability of the arm, shoulder and hand: DASH)』


『shoulder pain and disability index(SPADI)』


『Croft index』


『simple shoulder test』


などがあります。



これらは日本理学療法士協会発行のガイドライン(2011)に掲載されている評価指標になります。


このガイドラインでは、現在DASHとSPADIは推奨グレードB(信頼性、妥当性が一部あるもの)になっており、Croft indexも許容範囲内の妥当性と感度を示しているとのことです。


つまり、肩関節周囲炎の患者さんを評価する時に、比較的・優先的に使うべき評価表であると考えられます。



現状、JOAスコアとshoulder 36 V.1.3の推奨グレードは示されていませんが、次回のガイドライン改定時には示されそうですので、それを待ちたいと思います。


ですが、有用な評価表ですので、必ず覚えておきましょう。



これらの評価表はインターネットでダウンロードできますので、勉強という意味でもそれぞれ検索してみてください。



ちなみに、評価は評価表だけで行われるべきものではありませんので、勘違いしないように気をつけて下さいね~。