維持期リハの月13単位、延長の方針 | 理学療法士SMILEの勉強生活

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標準算定日数を超えた疾患に対するリハビリテーションの診療報酬算定。


診療報酬の改定毎に騒がれておりますが、どうやら平成26年度の改定でも延長されそうです。



まぁ、財源の問題はひとまず置いておくと、現在の維持期のリハ需要はかなりあると推察できますので、当然と言えば当然かと思います。


突然、維持期のリハができなくなると困るのは、結局は患者さんですので。




しかし、目を逸らすことのできない大きな問題として、医療保険の財源には限りがあるということが挙げられます。



これから医療費はますます増えていきます。


若者よりも高齢者がどんどん増加しているのですから、当然の流れです。



今の社会保障制度では、医療費を抑えるためにどこかで線引きをして「打ち切る」という選択をしていかなくてはなりません。


放置しておけば、保険制度自体が崩壊してしまいますからね。




必要性や需要の少ないものや、エビデンスが低いものは削られる対象です。


これは当然ですね。


さらに、他の面からみて報酬が削られる可能性があるとすれば、政治的影響力が弱い分野からですかね。


まぁ、これも今までの歴史を見れば、なんとなくわかるとは思いますが。。。


いろんな意味でコワイですねにひひ汗




ちなみに、来る4月からの消費税増税もこの医療費などの社会保障分野などに充てられるとされています。


実際のところはどうなる事やら・・・。



ちなみに社会保障費に関して、消費税3%程度の増税では焼け石に水状態なので、何の解決にもならないのが実情ですね。




いずれにせよ、患者さんにとっては突然の維持期リハの打ち切りが、ひとまず延期になって良かったと言えるかなと感じています。


もちろん、医療機関にとっても「ホッ」としている所が多いのではないでしょうか?




ただ、今回も次回改定までの暫定的な措置としているので、さらに2年後の改定では一体どうなるのでしょうかね。


まぁ、基本的には国は打ち切る方針でいますから、いい加減そろそろ制度が変わるかもしれませんね。



しかし、その時は打ち切られた患者さんに対しての代わりの対策が必要だと思います。


すぐにすぐ、全員が介護保険に移行できる訳がないですし。



年金もそうですが、医療保険においてもマイナーチェンジを繰り返しているだけでは、根本的な解決にはならないです。



難しい問題ですが、それでも何とか打開策を見出さないと、患者さんにとっても医療人にとっても、不利な結果にしか繋がらないですからね。