- 言わずと知れた理学療法士、入谷誠氏の単独著書である「入谷式足底板 ~基礎編~」を紹介します。
この入谷式の足底板理論は、従来から運動器関連の理学療法の書籍にたびたび掲載されています。
そのため、ご存じの方も多いと思います。
足底板作成については、「基礎編」と銘打ってあるだけに、「本当に基礎」と言った印象を受けました。
・・・とは言え、初めて足底板に挑戦しようという方にとってはDVDも付属していることから、わかりやすいのでは
と思いました。
もちろん、講習会へ参加する事が上達の1番の近道ですが、まずはこの本を熟読してからでも良いと思います。
私個人的には入谷式の足底板の作製は行っておらず、いつもは別の種類の足底板を作製しています(別の学会に所属し、講習会で学んでいます)。
しかし、足底板作製の理論や考え方、学びの幅などを狭めないためにも、このような書籍は積極的に読もうと考えています。
一番は良いとこ取りができれば良いなと考えています。
そう考えると、この書籍に掲載されている「足の機能解剖」や「歩行の概要」、「足底板作製のための直接的評価」などは非常に参考になります。
前記した通り、既に刊行されている従来の書籍で読んだことのある内容も見受けられます。
しかし、それでも内容が良くまとまっており、歩行に関しての運動連鎖や観察・分析なども含めて一通り勉強するためにはとても良い書籍だと思います。
足底板作製のための書籍ではありますが、歩行観察・分析の力を向上させてくれる書籍でもあると思います。
理学療法士であれば購入して損はないと思います

著者の実力として、数々の著名人(超有名スポーツ選手や人気パフォーマーなど)に足底板を作製している事は尊敬に値します。
私もそれだけの実力をつけられるように、幅広く勉強します